高橋浩由の「スポーツ素敵に隠し味」

2021年1月13日(水)

ドジャーファミリーの絆 ラソーダ監督を偲び

ノモは「家族」になったんだな~。

あの日、西海岸の陽気な人たちとポップコーンを頬張りながら

そう感じていました。

          ★

95年、海を渡った野茂英雄投手が

カリフォルニアの海のようなブルーを身にまとい

バッタバッタと奪三振ショーを繰り広げる様を

きのうのように覚えている野球ファンは少なくないでしょう。

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          ★

実はメジャーリーグは、この前の年、

「サラリーキャップ制度導入」を提案する経営者側と

受け入れたくない選手会側との対立が激化し、

94年夏から「ストライキ」に入っていました。

結局ストライキは、プロスポーツ史上最長となる「232日間」に達し

深刻なファン離れを招きました。

          ★

結局、95年シーズンも、予定より1か月遅い4月25日に開幕しましたが

各地のスタジアムでは、94年シーズンの打ち切りと

ワールドシリーズ中止に対するファンのブーイングは続き、

殺伐とした空気に包まれていました。

          ★

そんなタイミングだったんですよね。

海の向こうからやってきた「とても無口な」ひとりの日本人が

「トルネード旋風」を巻き起こすのは!

          ★

ボールパークの小高い丘の上で、

まるで眠りからさめたように、男は大きく伸びをすると、

今度は上体をひょいっと必要以上にひねり背中の「16番」をアピール。

すると今度は巻きあげたネジを一気に解放しながら、

腕をまっすぐ振り下ろす!

そして問題はここからで、並み居るメジャーの強打者たちは

この後、1秒にも満たない回答時間で、究極の「2択」を迫られたのです。

          ★

「ストレート」か「フォーク」か―

          ★

メジャー1年目、野茂投手は「最多奪三振」をもぎとり、

アジア人初の「新人王」に輝きました。

13勝6敗 奪三振は実に「236個」!圧巻であり、痛快でした。

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          ★

その後12シーズンに渡り、7球団で投げ続け、

通算123勝、奪三振数1918個。

「最多奪三振」を2回獲得し、ノーヒットノーランも2回達成しました。

ただその数々の偉業も、きっと「この人」がいたから。

          ★

     「トミー・ラソーダ監督」

          ★

成功など全く約束されていない異国の地に1人乗りこみ、

「たった2つ」の球種だけで並み居るメジャーの強打者たちに

真っ向勝負を挑む野茂投手を「我が子」のように愛し

全身で受け止めているようでしたね。

          ★

「野球をしにきているのであって、英語を話しに来ているのではない」と

頑なに日本語愛を貫く野茂投手が、記者会見で困っている時も

ラソーダ監督はいつも笑顔で会見場を和ませるなど、

「息子」がベースボールに集中し堪能する環境作りに

いつも気を配っているようで、

それは本当に「家族」のようでした。

          ★

そんな「ドジャーブルーの血が流れている」という

ラソーダ監督率いるドジャース戦を見に行ったのは95年9月。

野茂投手の1年目で、私は3日間連続で「ドジャースタジアム」に通いました。

もちろん野茂投手の登板を目に焼き付けました!

実は私が転職するタイミングと重なっていたこともあり、

それはそれは勇気をもらいました。

          ★

そしてボールパークの雰囲気の素晴らしさや、ベースボールを、

そしてドジャースをこよなく愛するファンのムードに「やられた」私は、

ロスの観光などしている場合ではなくスタジアムを心から堪能しました。

まるで昨日のことのようです!

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(95年9月 ドジャースタジアム)

          ★

今月7日、ラソーダ監督が亡くなりました。

          ★

野茂英雄投手の挑戦を愛し、

「日本人の文化」に心を開き受け止めてくれた、

私たち「野球ファン」にとっても素敵な「父」でしたね。

2020年12月30日(水)

「さとるボールをもう1球」 水島新司さん引退に寄せて

2020年、全てが当たり前でなくなった年の暮れに

心からの感謝の思いをこめて―

       *   *   *

「深紅の大優勝旗は、はりまや橋を渡るんだ」

「犬飼小次郎」が投じた渾身の一球を、

ついに捉えた「山田太郎」のフルスイング。

そして打球はピンポン玉のようにスタンドに運ばれると、

「岩鬼」が吠え、「里中」が涙し、「サチ子」が跳ね、

「じっちゃん」の背中が震えて...

ああ、野球という競技のなんとドラマチックなことよ。

仲間たちと、ライバルと、そして家族の絆。

そんな記憶を忘れずにいてくれた自分の脳にも感謝(^^)/

     *       *      *

           『ドカベン』

     *       *      *

本当にありがとうございました。

幼い私に「野球」の素晴らしさを教えてくださって!

             *

今月1日、野球漫画家の「水島新司さん」が

引退を発表されました。新潟市出身、81歳。

現役63年の鉄人が、ついにペンを置かれました。

本当にありがとうございました。

幼い私に「野球」の厳しさを教えてくださって!

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「白新の不知火」...

義眼を見抜いて里中にカーブを要求した山田の観察力と、

後に同じボールをスタンドインさせた不知火の執念。

3塁側スタンドから 「父さん」が

フェンスを飛び越え「でかしたぞ守!」のシーンは

今思い出しても震えますよね。

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「東海の雲竜」...

"豪打・真空切り"には度肝を抜かれましたが、

巨体に似合わずライトの守備も一流で

秘密兵器として自らマウンドに上がれば剛速球。

そんな豪快キャラも後に「サチ子」の前では

いじられキャラで好きだったな~。

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「横浜学院の土門」...

自分の球が凄すぎて受けられるキャッチャーがおらず、

全力を出せないという設定にまいりました。

そんな不遇にも愚痴をこぼすことなく、

歩いて歩いて、探して探して...そう、キャッチャーを。

そして「谷津吾郎」と出会い、「前略、土門さん」と

バッテリーを組むまでのくだりは心を鷲掴みにされました。

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他にも、ガウンの下でダンベルを握り続けていた

「甲府学院の賀間」や、記憶喪失の「代打山田」に対し

伝家の宝刀、"背負い投げ投法"を使わなかった

「クリーンハイスクールの影丸」に、

不動の腕組み、怪力「フォアマン」。

さらには「右か、左か、どっちだ・・・

 そうだ、足を見ていればわかる!」

それでも山田を三振に仕留めた「赤城山の〝両手投げ″木下」と

2塁ベース上の岩鬼の視線を遮った「国定」。

そして「土佐丸の犬飼小次郎に武蔵、犬神」、

「いわき東の緒方」、「通天閣の坂田」、

とどめは「弁慶の義経と武蔵坊」・・・

ああ、輝いていた「甲子園」よ!

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実は水島新司さんには、幸せなことに

2度お目にかかる機会を授かりました。

1度目は、1999年夏の甲子園大会。

密着取材していた「宇和島東」の初戦の相手は

なんと、あの「新潟明訓」! そして試合当日!

ああ、なんということよ!

甲子園球場の正面入り口付近で偶然、水島さんを発見!

アポなしどころか急遽お願いして

インタビューを取らせていただきました!

甲子園大会の取材規制が非常に厳しくなった今では、

とても考えられない話ですよね。

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そして2度目が、2004年です。

そう、「四国にプロ野球球団」ができた時です!

     *     *     *

その名も「四国アイアンドッグス」!

     *     *     *

もちろん雑誌「少年チャンピオン」の中のお話で、

「ドカベン スーパースターズ編」

としての連載ではありましたが、

それでも私は本当に球団が出来たかのように

心の底から嬉しくて嬉しくて・・・

結局、こうなったわけです(^^)/

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(2004年 坊っちゃんスタジアムにて)

そして!

この対談収録のあと、こうなりまして・・・

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あの日から16年―

山田、里中、岩鬼、殿馬という天才たちに

真っ向勝負を挑み続けた 「闘将!不知火守」の執念は、

私を幾度も勇気づけてくれました。

     *     *     *

そしてこの翌年、日本初の独立リーグ

「四国アイランドリーグ」が誕生したことも

偶然ではありませんよね。

     *     *     *

水島さん、本当に有難うございました。

そして、本当にお疲れさまでした。

     *     *     *

2020年、全てが当たり前でなくなった年の暮れに

心からの感謝の思いをこめて―

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2020年9月28日(月)

午後9時の芝生広場

この芝生広場は、午後9時ごろから子供たちで賑わい始める。

サッカーだ。

男子も女子も嬉々としてボールを追いかけ、パスをかわす。

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ここはニンジニアスタジアムの目の前。

愛媛FCの試合が終われば、今度は彼らの出番だ。

気分はすっかりプロ選手。

夜空の元、スタジアムの照明に浮かび上がる鮮やかな芝生広場は

家路につく前、ささやかな夢を膨らませるにはこれ以上ない空間となる。

この日、愛媛FCは引き分けに持ち込み、勝ち点1を獲得。

しかし5試合連続無得点で「最下位」と悩みは深い。

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それでも愛媛FCは、次も懸命に戦う姿を見せてくれるだろう。

それは、スタジアム前の広場にいる彼らの誇りでもある。

勝てば嬉しいし、負ければ悔しい。

それでもチームはいつも全力で戦ってくれる。

彼らはそれを知っているから、夢を見続けることができる。

「22チーム中、22番目 J2の最下位チーム」

ただそれは1つの側面に過ぎない。

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15年前の2005年12月、

松山市内のクラブ事務所にかかってきた「1本の電話」から

「Jのある生活」が始まった愛媛。

今も夢があり、サッカーがあり、クラブが地元にある。

そしてこのコロナ禍でも、子供たちはボールを追い続けている。

願わくば、次は彼らに"ゴールのイメージ"も与えてほしい。

2020年9月24日(木)

理想を追って「最下位」

たしかに「最下位」だが「転落」ではない。

転落には「意外にも」という意が少し含まれている。

しかし今季「愛媛FC」の順位は着実に後退していき、

きのう「底」に着いた。それだけのことだ。

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全42試合の半分、前半21試合を終えた時点で

「最下位」。とてもわかりやすい。

つまり現在、J2の22チーム中、

最も「勝ち点が少ない」チームである。

しかし愛媛FCは、最も弱いチームではない。

最も勝ちが少ないチームではない。

最も負けが多いチームでもない。

それでも「最下位」だ。

とても難しい。

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でも1つ理由をあげるならば、

愛媛FCは「最もチャレンジしている」チームだ。

「最下位」はその証であり、勲章だろう。

「15年」もJ2を見ていればみんな気がついている。

勝ち点をぬかりなく積み上げ順位を上げていく方法ぐらい・・・

中盤を省略し、背の高い前線の選手にボールをあずけ

2列目が飛び出して最短コースでシュートを叩き込む。

あるいはセットプレーの名手が

ピンポイントで長身選手に合わせてゴールをもぎとる。

点を取ったら、あとは引いてガチガチに守って、無失点で逃げ切る。

それを1シーズン、ひたすら繰り返していく・・・。

ただ、そこに未来はあるか―

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たしかに負けは引き分けに、引き分けは勝ちに変わり、

勝ち点が増え、順位も上がる。

観客は増え、クラブにゆとりが生まれ、笑顔が増える―

しかし愛媛FCは、「安易に」それを手に入れることを良しとしていない。

頑として、「理想」のポゼッションサッカーを追い求めている。

ゴールキーパーの足元から、いや、時には手から転がされたボールは

最も近い位置にいるディフェンダーへ。

そこからボランチを交えて地道にパスを繋ぎ、簡単には強行突破しない。

そして縦横のショートパスで地道に相手の食いつきを誘引し

十分に手数をかけて相手選手の間隔を広げていく。

そしてここぞの瞬間、DFのウラへ飛び出したフォワードに

一撃必殺のスルーパスを送りこみ、ゴールマウスに流し込む・・・。

ボールを徹底的にキープし、主導権を渡さない。

「回させられている」と言われようが、

ペナルティエリアの外から、自分たちの仕掛けでスペースを作り、そこを突く。

前半21試合で、愛媛FCの得点は「21」。

わかりやすい。1試合で1点の割合だ。

その1点で勝つ場合もあり、負ける場合もある。

ただ、愛媛FCがあげた「1点」の重みや意味が、

最下位なのだろうかー

新型コロナの影響で、先の見えない準備期間を含め、

前例が一切通用しない「史上初だらけ」だった前半戦。

"理想を追って最下位"

結構かっこよかったりするかも。

後半戦はあさってから始まる。

全てのチームを追う立場。とても分かりやすい。

ただ「最下位」を楽しめるのはこの2日だけかもしれない。

川井監督は言う。

「最終戦が終わったわけではない。手応えは感じている」

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2020年7月31日(金)

「ペスト」手に「激坂」思うコロナ禍で

今年4月から「ペスト」を読み始めました。

フランスのノーベル賞作家、「アルベール・カミュ」の代表作です。

世界的な大流行=パンデミックを何度も起こしている、致死率の高い「ペスト」の猛威に

さらされたアルジェリアの港町の人々の様子を詳細に描いた1947年発表の作品です。

70年以上前に書かれた作品とは思えません。「新型コロナ」と向き合う今の私たちを、

今、目の当たりにしているかのような、「不条理」にされされた人間の行動や心理の描写には

本当に驚かされます。

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ただ・・・・・・長い!さらに文章が難解!翻訳された文のリズムになれるまで

時間がかかります。そのため「5月25日」に緊急事態宣言が解除された時点で、

まだ栞のひもは本の3分の1あたりにぶら下がっていて、

その後の新型コロナに対する「緩み」で読書ペースも「緩み」、興味もやや薄れて、

ついには「ホークス3軍はなぜ成功したのか?」という別の本を読み始めてしまう始末...。

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しかし、今再び「ペスト」に復帰しました!もちろん「第2波」の予感からです。

作中、カミュは、ペストの猛威にさらされた人々が極限状態の中で、恐怖やパニックの先に

、放火や略奪を起こす様子を淡々と描写。その上で、感情の回路を切断することで

心の平穏を維持しようとする人間の心理に迫り、「死への慣れ」へと続きます。

家族や親しい人との悲しい別れも、それが続けば次第に感情が追いつかなくなり、

さらに連日街に流れるおびただしい数の死者を前に、いつしか記憶も想像力も失っていく。

そんな恐ろしい光景が時々刻々と描写されています。 ふぅ・・・

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さて2020年。連日、着実に伸びていく感染者数の棒グラフ。

一度下がって、また上り始めて・・・。

私にはまるで、自転車の「ヒルクライムレース」の勾配断面図のように見え、

最近の画面右端のグラフの伸びは、まさに「ツール・ド・フランス」や

「ブエルタ・デ・エスパーニャ」の山岳ステージに出てくる勾配20パーセント越えの

❝激坂❞のようです。コロナによる社会の疲弊具合は、選手が必死にもがく姿と

オーバーラップして見えるのです。

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そうは言っても、人類の歴史は未知のウイルスとの闘いの歴史。乗り越えてきた歴史に学び、

たくましく❝withコロナ時代❞の生き方を探っていきたいものです。

そこで次回は、コロナ禍での「サイクリング」を考えます。

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(しまなみ海道 サンライズ糸山サイクリングターミナル)

2020年6月29日(月)

❝withコロナ❞の時代へこぎだして・・・

みなさんこんにちは。

毎日新聞様の「アナ番」(6月14日掲載)です。

カラー写真に感激しております。(^^)/

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「春の海マスクずらして深呼吸」・・・みなさんこんにちは。

新型コロナの影響で次々に現れる「史上初」の出来事に

戸惑う毎日が続いていますが、いかがお過ごしですか。


スポーツ界でもインターハイや夏の甲子園、それに繋がる県大会など

多くの高校生達が、目標だった集大成発表の場を奪われ、

特に"来年がない"3年生達はショックと無念さに言葉を失ったと思います。

それでも多くの現場の指導者たちが絞り出した言葉の通り、

「頑張ってきた3年間は、決して輝きを失うことはない」と

私も長年スポーツ現場で取材してきた1人として確信しています。

そして今や"withコロナ"(コロナとともに)という新局面を迎えています。

感染対策と経済活動の「両輪」で進むという難しいミッションが

人類には課せられていますが、

「両輪」と言えば、私は今「自転車通勤」で感染対策を図っています!

ロードバイクで毎日往復20キロ...でも、少し早めに家を出て

ゆっくり走れば風薫る季節、マスク越しでも朝の空気は格別です。

もちろんオフの日には"おひとり様"で新緑まぶしい松山市の郊外へ。

"三密"どころか、すれ違う人もまばらなアップダウンの山道では

季節の移り変わりを全身で感じることができて最高ですよ。

さて長い延期・中断期間を経て、まもなくプロ野球や独立リーグ、Jリーグが

開幕、再開します。楽しみですね。

ただ当面は無観客試合で実施するなどスポーツ界は

慎重に一歩を踏み出そうとしています。

それもそのはず、加速していく助走路から見えてくるのは

もう従来の価値観とは異なる世界であり、

求められるのは「新生活様式」を含めた新しい未来への挑戦です。

それでも1年間の助走の先で強く踏み切ることができれば

来年の「東京オリンピック」という着地点は、

人類が未知のウイルスを制御した証として

歴史に深く刻まれることでしょう。

(6月14日掲載)

2020年5月25日(月)

白球の消えた夏と夢の続き

「そうそう、この感じ・・・

いいですよね、野球って」

今月20日、

愛媛マンダリンパイレーツの

練習取材に行くと、

この日は「紅白戦」だった。

    *** 

新型コロナウイルスの影響で

未だ開幕日が決まらないものの

全体練習は再開している選手達。

対外試合はままならないが、

「罰ゲーム」をかけた!?

真剣勝負の紅白戦は、

緊張感もみなぎり、

迫力の攻防が繰り広げられ、

サヨナラで決着がつくなど

十分に見応えがあった。

    ***

そしてそれは、試合後の

ミーティングの時のことだった。

「河原純一監督」が、

「A投手」を問い詰める。

●河原監督

「A!お前あのバント処理の時

一瞬2塁見ただろ。なぜ見た?」

●A投手

「間に合うかもと思ったからです」

●河原監督

「最終回で点差は? 3対1で

自分たちがリードしてるんだろ。

ノーアウト1塁で送りバント、

アウト1つくれるってんだから

ラッキーって貰えばいいじゃん。

1点取られたっていい訳でしょ。

2塁封殺なんか狙わなくたって、

迷わず1塁に投げて確実に

アウト1つ増やせばいいじゃん」

      ***

このバント処理で、

A投手は捕球の直後、

一瞬1塁ランナーの動きを見た。

その動作は確かよどみなく

行われたように見えた。

ところがその無意識に近い動きを

挟んだことにより状況は変化し、

ランナーの足も速く、

1塁へ投じたものの

1塁2塁オールセーフ。

1アウト2塁のはずが、

ノーアウト1、2塁と

ピンチが拡大した。

ここからA投手はリズムを崩し、

フォアボールに連打で失点し、

最後はタイムリーヒットを浴びて

サヨナラ逆転負け―

     ***

●河原監督

「あのバント処理で

確実にアウトを取っていれば、

打順の巡りも変わってくるし、

相手もプレッシャーを感じるし、

結果だって変わってくるんだよ」

そして、こう続けた。

「もっと1球を大事にしろよ!」

      ***

野球は

「わずか1球で成長できる」

スポーツだ。

ましてや「1試合」あれば・・・


そんな時だった。私のスマホが、

ブルブルと騒ぎ始めたのは。

そして、この直後、

全国の高校球児たちに

衝撃が走った。

**************

日本高野連は、

夏の甲子園大会の中止と

各県予選の中止を決定―

**************

3月、選抜高校野球が中止になり

春のブロック大会と県予選が

中止された。

「それなら最後の夏に

      かけてやろう」

全国の3年生球児が心に誓い

練習もままならない中

知恵と笑顔を絞り出し

SNS越しに励ましあってきた。

青春の奇跡を信じ続けながら

黙々とバットを振り

壁に向かい腕を振り続けてきた。

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また、みんなで野球がしたい―

***************

しかし高校球児たちは戦わずして

夢を諦めることを強いられた。

夢に挑戦することさえ

許されなかった。

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当たり前のように

ボールを握っていたことが決して

当たり前ではないことを知った

2020年。

しかし「野球が好きだ」

という思いに素直になれた今、

目の前の「1球」は

かつての1球よりずっと重く、

「1イニング」は

かつての1イニングより遥に長く

「1試合」は、「人生」にも

置き換えられるほどかもしれない

       ***

もしも―

真夏の坊っちゃんスタジアムに

彼らが再び集うことができたら、

その「1試合」は

もうただの「1試合」ではない。

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2020年5月12日(火)

No Rain , No Rainbow 

新型コロナ。

この11日からいろいろ緩和方向へ向かい始めた日本、愛媛。

もう大丈夫?気にしない?マスクもそろそろ過剰反応?

なにか心に「迷い」が生じ始めたこの頃の出来事―

  *      *      *

コンビニのレジで並んでいた。

真後ろの男性が 咳を2回した。

マスクをしていた人だったか・・・確認したいが振り向けず。

思わず呼吸が浅くなる。

    *        *       *    

車を運転中に交差点で右折待ち。

直進の対向車の運転手の、マスク着用率の低さに見入っていた。

後ろの車にクラクションを鳴らされた。

   *       *      *

スーパーの入り口に除菌用スプレーがあった。

使おうと思ったら空だった。

自分の車の扉を開けるのを一瞬ためらった。

   *       *      *

ロードバイクで通勤の帰り、

高齢女性の乗る原付バイクに追いついてしまった。

しばらく追走すると、女性はヘルメットの中でマスク無し。

思わず前に出て、逃げ切った。

   *       *      * 

あげればどんどん出てくるが、

このマインドセット激変には自分でも驚く。

ただ、戦う相手はウイルスであり、人ではないことを肝に銘じる・・・。

                  

No Rain, No Rainbow

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(wake-beach sunset,matsuyama,Ehime Pref.)

2020年3月11日(水)

2020 for 第100回大会 えひめ楕円の青春 ③99年決勝

「花園」が、第100回を迎える2020年。

その歴史を支えてきた全国の歴代の高校ラガーマンたち。

愛媛でも、青春の日々を楕円球に捧げ、

その集大成「花園予選」では、

むき出しの闘志を解き放ったラガーマンたちがいた。

その「決勝戦」の生中継番組で、
私、高橋が実況を担当させていただいた
24年間の頂上決戦を振り返っていく。

4回目の今回は、「99年」の決勝戦。

では、キックオフ!

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99年の高校ラグビー界では、

まず新人大会で新田が優勝したものの、決勝戦は

〇新田 22-20 松山聖陵  と大苦戦。


さらに春の四国大会県予選でも新田が優勝したものの、決勝戦は

〇新田 26-12 松山工  と後半逆転したものの、苦戦。


それでも6月の県高校総体(10人制)では、決勝戦で

〇新田 43-0 松山聖陵  と圧倒。

その結果、秋の全国高校ラグビー大会県予選は

第1シード新田、第2シード松山工、

第3シード松山聖陵、第4シード松山城南を軸に大会は進み、

決勝では 1シードと第3シードが 花園切符を争いました。

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県総合運動公園で行われた全国高校ラグビー愛媛県大会決勝

新田 対 松山聖陵戦。


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新田のキックオフで始まったこの試合、

前半4分、相手ボールを奪った新田は、ブラインドサイドから山本が突破。

そしてウイング渡部にボールを繋ぎ、渡部はキック。

このボールを福田が取って、中央にトライ。 

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新田が先制します。


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この後、両チーム互角の戦いを繰り広げますが、

前半25分、新田はフランカー若松の個人技でトライ。

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ゴールも決まって、新田が14対0とリードして前半を折り返します。


後半に入っても新田の勢いは衰えず、

強烈なハンドオフから右隅に飛び込んだのは、山本。


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さらに左ウイング丹生谷も俊足を飛ばして、トライ。


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結局、スコアは

新田 31-0 松山聖陵

新田が、個の能力の高い松山聖陵をノートライに封じ

3連覇を達成しました。

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 ◎スタメン

 【新田】       【松山聖陵】       

 1中島        1小栗
 2山本        2渡辺
 3高橋        3吉田
 
 4畠山        4平岡
 5中村        5時岡

 6若松        6阪本
 7福田        7森岡
 8柚ノ木        8相原

 9脇坂        9岩崎
10大政        10平尾

11丹生谷       11上田
12芳野        12河野
13天崎        13森柄
14渡部        14野中
15越智        15越智


【全国高校ラグビー大会】

1回戦 〇新田 19-15 富山一

2回戦 〇新田  0-70 国学院久我山

************************


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感動をありがとうございました!




2020年3月 9日(月)

「新型コロナウイルス感染拡大防止対策の影響で」×100


「新型コロナウイルス感染拡大対策の影響で」


「新型コロナウイルス感染拡大対策の影響で」


「新型コロナウイルス感染拡大対策の影響で」



          ふぅ

     


■3月3日(火)


全国高校選抜ラグビー大会 開催中止が決定


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四国代表として全国選抜大会出場が決まっていた松山聖陵ラグビー部。

晴れの舞台を失った。

結局、全国高体連管轄20以上の全競技の全国選抜大会止が決定した。



■3月4日(水)


"春のセンバツ"=選抜高校野球大会は、無観客での開催へ

但し、中止も視野に、決定は3月11日に持ち越し


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(TBS Nスタ 18時14分30秒)


■3月5日(木)


愛媛マンダリンパイレーツの今治強化合宿

練習見学、試合観戦を中止の中でスタート。


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(今治市営球場 正面入り口にて)


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(新型コロナ対策の徹底を選手らに呼び掛ける薬師神社長)



■3月9日(月)

NPB&Jリーグ 新型コロナウイルス感染拡大対策連絡会議の第2回会議で

専門家チームは「ペナンントレースの開幕延期が望ましい」と提言


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(ゴゴスマより)


結局、NPBは今月20日の開幕延期を決定。4月中の開幕を目指すことに。

Jリーグは、今月18日からのリーグ戦再開の再延期を決定。4月3日の開幕を目指すことに。



そして、"コロナ疲れ"に負けそうになり

「深呼吸の必要」を感じて―


20200306_161504 (1).jpg


ロードバイクでヒルクライムへ。


20200306_161521.jpg


(松山市の夫婦山近くから 斎灘を望む)



そして気づかない内に、春はもうすぐそこまで。


20200301_104148.jpg



里山には今年も 「黄色いせせらぎ」がゆるやかに。


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(菊間町にて)



新型コロナウイルス感染拡大防止対策の影響で―


         ふぅ







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