高橋浩由の「スポーツ素敵に隠し味」

2016年11月06日(日)

日本一の駅伝ガールズ

笑顔を支える圧倒的な自信。

豊富な練習が生んだ互いの絆。

 

そんな強さをたすきに込めた38キロ。

天に向かって差し上げた1本の指。

栄光のトップフィニッシュ。

歓喜の抱擁。

 

追われる立場の不安は

新たなエネルギーを生み、

次のスタートラインへの原動力となる。

 

松山大学女子駅伝部。

しなやかな女子大学生たちが

新たな歴史の扉を開けた―

 

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1区上原明悠美選手、2区緒方美咲選手、3区古谷 奏選手

4区高見沢里歩選手、5区中原海鈴キャプテン、6区高見沢安珠選手

全日本大学女子駅伝 初優勝!!(^o^)/

 

投稿者:高橋浩由 / コメント
2016年10月25日(火)

「王国」への挑戦  秋の四国高校野球

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4年に一度巡ってくる地元開催。

甲子園に名を連ねる強豪も

この坊っちゃんスタジアムではどうなのか―

 

「秋の四国高校野球大会」

 

松山の「プロ」のような「アマ野球ウオッチャー」の元で

香川、徳島、高知の野球文化が次々に繰り広げる化学反応に

四国それぞれの地で育まれたセオリーが

高校野球に奥行きと豊かさを感じさせてくれる。

 

伝統と革新

 

その融合体がぶつかり合い

はじける火花の一瞬の輝きに、

また、私たちは夢を膨らませてしまうのである。

 

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さあ、次は準決勝。

勝てば、センバツはほぼ確実に。

 

愛媛が、再び「野球王国」の称号を取り戻すためにも

勝たねばならない2試合だ。

帝京第五と済美。

この秋は、私学が勝負に出る。

 

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10月29日 坊っちゃんスタジアム。

帝京第五vs英明

済美vs明徳義塾

 

いよいよ―

 

 

 

 

 

 

投稿者:高橋浩由 / コメント
2016年06月15日(水)

銀輪通信 ~ツール・ド・にし阿波編~

先月、梅雨入り前の「根性試し」

毎年恒例、ツールドにし阿波に参加してきました。

 

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徳島県三好市池田町の吉野川運動公園を午前7時にスタート。

高知県大豊町をかすめて、左に折れて、

平均勾配5.1%の登り18キロをこなして・・・ふう(-_-;) 標高1123mの「京柱峠」へ。

 

そこから一度下って、三好市東祖谷からは・・・

平均勾配8.3%の激坂を12キロ登れば~ ふう・・・(-_-;)

泣く子もだまる、標高1519mの「落合峠」へ。

 

あとはダッと下りまくって、下った勢いで標高1021mの「桟敷峠」をこなして

さらに下れば吉野川へ再合流。

そして最後は向かい風に削られながら川沿い20キロの旅・・・

 

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という過酷なコースを、知らずに走った1回目。

知ってて、走った2回目。

懲りずに走った今回の3回目。

実は最も大変だったのは、今回でした・・・でも、ちょっと違う意味で。

 

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京柱峠に向かう坂の途中、まさかの「楽者」・・・、

あっ、いえ、 「落車」してしまったのです(-_-;)

 

上りが一瞬緩んだ時に、ちょっと力んでペダルを踏んだら

直角左カーブを曲がりきれずにスライディング~ 

高校野球時代と同様、左足を下にザザーッ

サイクルパンツには穴が開き、中から赤い地肌が・・・

さらにジャージは擦り切れ、

ゼッケンについてたエイドステーション2回分のチケットも吹き飛びました。

 

でも、後続車の「大丈夫ですか~?」の声にも笑顔で答え、

気合で立ち上がり、再びコースへ戻った次第でありました。

 

でも、スポーツ界での「あるある」に、

アクシンデントによって、かえって緊張が吹き飛び、集中力が増した

というのはよく聞くこと・・・。

私もそんな感じで、その後は脚の痛みの方が先行し、

坂の厳しさはあまり感じませんでした。

(でも今考えると、意識朦朧としてたのかも・・・)

 

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でも、なんとか無事に「落合峠」を制することができました。

このあたりは、下界と植生が違いますね。

 

あとはひたすら下りのオンパレード。

途中、コーナーにつっこみ直立している自転車も視界に飛び込んできましたが、

みなさん、ヒルクライムは絶対に、下りこそ集中しましょうね。

 

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ツールドにし阿波 チャンピオンCコース

データ:距離130キロ  獲得標高2644m 

 

自然豊かでダイナミックな四国山地を

全身で堪能できるこの大会。

素晴らしいコースですよ~(^o^)/

 

 

 

 

 

 

 

投稿者:高橋浩由 / コメント
2016年03月23日(水)

銀輪通信 ~早春編~

久しぶりの「銀輪通信」です。

みなさん、乗ってますか?

愛媛のサイクリングシーズン開幕を告げる

「しまなみ縦走」も、息子と走破し

ようやく春を実感しています。

 

春は空が霞むことも多いのですが、

最近は天気が安定していますね。

そらが碧い!

まだ風は北寄りで、松山市内から今治を目指すと向い風・・・

でも、海沿いを走る気持ちよさの方が上回り、

重くなるペダルも、なんのそのです。

 

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風早の町、北条を抜けて

道の駅「風和里」の上の体育館まで急坂を無酸素運動で上がると

振り返れば、こんな景色が広がっていました。

 

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輝く海原、行き交うタンカーも

どこかのんびりに見えます。

 

 

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菊間町から山川に入れば、早春の里山風景に。

流れる小川は、この時期、黄色い道に一変。

どこまでも続いていました。

 

そしてもうすぐこの里山も、華やかなピンク色に包まれます。

さあ、自転車に乗って、出かけましょう!

 

そして、坂を見つけたら、どんどん上りましょう (^o^)/

 

 

 

 

投稿者:高橋浩由 / コメント
2016年03月05日(土)

輝け!えひめ国体の向こうまで ~野村高相撲部 田中大介選手~

江戸時代から160年以上にわたり
「相撲」が盛んな乙亥の里、 西予市野村町。

この町で今、1人の高校生が新たな道へ踏み出しました。

野村高校出身  田中大介選手。

去年の全国高校総体、わかやま国体で準優勝に輝いた


角界注目の力士です。

 

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田中選手の強さの秘密はなんと言ってもこの体。

身長183センチ  体重155キロ!

「小さいころからご飯をいっぱい食べたら大きくなりました」

そう、はにかみながらも、地元の大先輩、片男波親方=

元関脇「玉春日」の現役時代の「154キロ」をすでに上回っています。

 

小学5年生で体重100キロを超えた田中選手は

6年生の時、四国大会2連覇、

野村中時代には都道府県対抗選手権で全国ベスト8に入賞しました。

 

「相撲がなかったら特に何もないので...

この野村に生まれて、「相撲処」に生まれて本当に良かったと思ってます」

 

 

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田中選手は、野村高校の畜産科を卒業。

30人のクラスで、席は教室のど真ん中。

机も椅子も特大サイズ、 歴代相撲部員のお下がりでした。

 

 

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田中選手の持ち味は、

組まずに押し切る 「突き押し相撲」。

それは、地元の大先輩、元関脇・玉春日関の代名詞でした。

 

その突き押しが炸裂したのが、去年7月の、「全国高校総体準決勝」

田中選手は前に出続け、県勢としては「60年ぶり」となる決勝進出を果たしました。

さらに、去年のわかやま国体でも準優勝。

決勝戦の後、悔し涙を流した田中選手でしたが、

それはあすへのエネルギー。

ここからが本当の勝負です。

 

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野村高伝統の突き押しにさらに磨きをかけ、

たゆまぬ努力を積み重ねる、「田中大介選手」18歳。

気は優しくて、力持ち―

「満員の両国」に迎えられる時を夢見て、

この春、新たな一歩を踏み出します。

 

 

 

投稿者:高橋浩由 / コメント
2016年02月14日(日)

それは「三好優作」選手

(^o^)/読了目安 1分

 

愛媛のラグビー界は今、各年代で盛り上がっていますよ。

特に「高校ラグビー」界は大混戦で、上位4つは実力伯仲。

選手もコーチも監督も大変ですが、見るなら今です。

 

私が高校ラグビーの花園予選の決勝を

初めて実況中継したのが、96年。

以来、去年11月の「北条vs三島」戦まで、20年連続で担当させていただきました。

その間、数々のドラマもありましたが、

実は愛媛大会の決勝は接戦が本当に多いんです。

ラグビーは競技の特性から、番狂わせの少ないスポーツと言われています。

実力差がそのまま結果に表れることが多いですよね。

しかし、愛媛、なかでも高校生の花園予選では

準決勝までの戦いぶりと決勝戦の戦いぶりが、いい意味で一致しないことが多いのです。

この20年でも1トライ1ゴールの7点差以内の試合どころか、

1トライ5点差以内、さらに直近などは「2年連続2点差!ゲーム」

 

ノーサイドの笛が鳴る瞬間まで、勝負の行方が全く分からず、

「長いシーズンを締めくくるキックはゴールをそれた・・・」という

松任谷由美の名曲 「ノーサイド」を地で行く試合が

「リアル」に繰り広げられています。

 

これは全国的に見ても屈指の混戦状態で、

テレビ中継させていただく立場としてはもう、「感謝」しかありません!

高校ラガーマンのみなさん、本当に「ナイスファイトです!!」

 

2月11日(祝)に、愛媛県高校ラグビー新人大会の決勝戦がありました。

3年生が引退し、新チームで迎える2016シーズン最初の腕試しの大会です。

日差しやわらかな冬晴れに恵まれた県総合運動公園球技場、

決勝の舞台に勝ち上がってきたのは「松山聖陵」と「三島」でした。

 

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この両チーム、去年11月の花園予選では非常に悔しい思いをしました。

準決勝  「松山聖陵」24-24北条  引き分け、抽選の結果北条が決勝進出。

決 勝  「三島」29-31北条  サヨナラ逆転コンバージョンキックを決め北条が優勝。

 

あれから2か月半が過ぎ、新人大会の決勝戦。

双方の1、2年生たちは、引退した3年生たちの思いを胸に60分間、頑張りました。

ただ、この時点では、「松山聖陵フィフティーン」が圧倒的な力を発揮しました。

 

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松山聖陵は、まず個々の当たりの強さで接点の攻防を制し、

FWとBKの連動もスムーズ。

ハンドリングミスもほとんどありませんでした。

 

その躍進のカギを握っている一人の選手がいます。

 

「三好優作」キャプテンです。

 

去年8月にはU17日本代表メンバーとして国際試合も経験。

日本の3戦全勝に貢献しました。

とにかく、ボールを持てば相手DFを2、3人吹っ飛ばすその突進力は

「すごい」の一言。

さらに、アタックラインに三好選手がいるだけで相手DFを引き付けられるので

三好選手の周りにはスペースが出来やすく、味方のトライにもつながっています。

 

まさに圧倒的な存在感―

 

しかし、フィジカル面の強さだけではないのが三好選手のすごい所。

「桜のジャージ」を身にまとい世界を相手にできるメンタリティは

いったいどこから来るのでしょうか。

 

それは11日(祝)18:15から始まる「Nスタキャッチあい」で・・・

 

あ、見てない? 見逃した?

 

残念ですね~

それならば、ぜひ今年は、球技場でお会いしましょう。

ワールドカップでラグビー観戦に目覚めた方にも、

ぜひ一度、目に焼き付けておいて欲しい選手です!

 

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(優勝を決めて、スタンドの応援団にお礼の言葉を述べる三好優作主将)

 

*****************************

愛媛県新人大会決勝   優勝 松山聖陵 62-5 三島

2月19日、20日の四国大会では

Aブロック代表が「松山聖陵」、Bブロック代表が「三島」です。

 

 

 

 

投稿者:高橋浩由 / コメント
2016年02月09日(火)

銀輪通信 ~冬の足跡、春の足音~

久しぶりの銀輪通信です。

冬は、晴れたら乗ります。

着るもの着たら、冷えた空気は最高です。

 

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正面に見える高縄山周辺は、この時期でも最高のコース。

全く信号にひっかかりません。

30キロくらい連続してこぎ続けることができます。

そして峠を上り、峠を下り、また峠を上り・・・

そしてこの日、峠の下りでちょっとペダルを踏んでみました。

 

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初の60キロ超え。自己ベスト更新です。

(自転車は軽車両。道路交通法はしっかり遵守しております)

 

北条から峠を越えて菊間へ。

この時期の菊間町といえば「やくよけ大師 遍照院」。

2月3日の「節分厄除大祭」当日を中心に

厄除け祈祷の方々で、本堂のまわりはとても賑やかでした。

 

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気持ちだけでも、愛車の厄除け祈祷です。

 

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「福は内 鬼は内」

感謝と願いが込められた掛け声ですね。

 

鬼瓦が受ける日差しも少しづつ、やわらかくなってきました。

 

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投稿者:高橋浩由 / コメント
2016年02月04日(木)

「苦闘の後に、栄光の明日がある」

 

2016年 リオ・オリンピック。

2019年 ラグビーワールドカップ日本大会

2020年 東京オリンピック

 

2010年代の後半は、日本にとって

まさに国際大会目白押し。

競技力はもちろん、文化も、社会も、人間力でも

世界の中での日本の立ち位置が問われますね。

 

そんな真っ只中の「2017年」に開かれるのが

「えひめ国体・えひめ大会」。

もう、目の前です。

 

こうした中、きょう松山市内のホテルでは

「愛媛県体育協会 表彰」が行われました。

 

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2015年に、国際大会で入賞した選手をはじめ、

全国大会の入賞選手やチームなど

個人75人、21団体のトップアスリートたち、

そして指導者ら、およそ300人が集結。

 

大亀会長から表彰状を手渡されながら

来年のえひめ国体へ、決意を新たにしていました。

 

そんな会場でみつけたこちらのポスター。

 

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えひめ国体での「天皇杯、皇后杯の獲得」を目標にあげてはいても

その難しさを肌で知っているのは、

もちろん現場の一人一人の選手たち。

 

その難しさをあらためて共有し、熱に変えてこそ、

真の勝利は見えてくるのかもしれない。

 

 

 

 

 

投稿者:高橋浩由 / コメント
2016年02月03日(水)

あの夏の「清原和博」

 

夏休み中の練習は厳しかった。

 

高校の硬式野球部に入って初めて迎える夏。

東京、練馬区の黒土に早朝からギラギラ照りつける太陽。

 

バックネットを支えるコンクリート製の柱の影。

校舎の脇の茂みに転がって行ったボール探し。

それらは1年生部員唯一の「極楽時間」だった。

 

そんな1983年夏。

1日の練習を終えて、ヘトヘトになって部室に戻れば

胸のあたりが真っ黒になって脱ぎ捨てられたユニフォームと

読み捨てられた「スポーツ新聞」が転がっていた。

 

そしてそこには、「KKコンビ」の文字がいつも踊っていた。

 

同じ1年生でこんな凄い奴が大阪にはいるのか―

 

「清原和博」

 

その夏、PL学園は1年生の

「KKコンビ」の活躍で全国制覇を果たすと、

その後、2年春、夏、3年春、夏と5季連続甲子園出場。

 

優勝2回、準優勝2回、そして―「清原」

その規格外のスラッガーは甲子園大会歴代最多、

通算13本のホームランを叩きこんだ。

 

どうしたらあんな風に飛ばせるんだろう。

なぜ、簡単に右に流せるんだろう。

「構え」か「スイングスピード」か、「バット」なのか―

考えていたら、私の高校野球は終わった。

 

日本を代表するスラッガー「清原和博」。

 

そして初めてその名を知ったあの夏から19年後、

彼は松山にやってきた。

 

2002年 プロ野球オールスターゲーム。

2万7000人で膨れ上がった坊っちゃんスタジアム。

 

華やかな舞台に、彼はとても似合った。

接点など何もない自分だが、

どこかとても誇らしかったのを覚えている。

 

甲子園が面白かった時代―

 

そのスター街道のど真ん中を堂々と歩いていた清原。

 

 

今、大きな喪失感は否めない。

 

 

写真も特に持ってない。

 

 

 

 

 

 

 

投稿者:高橋浩由 / コメント
2016年02月02日(火)

校長室の電話の前で、スマホを握りしめて

あの日、電話はならなかった。

あくまでもマスコミは起き得ることに備えて準備していただけで

予想屋でもなければ、結果に対する何かの影響力を持っているわけでもない。

待って、そして何も起きなかっただけ。

ただ、見出しにはあえて「吉報届かず」と書いた。

 

1月29日 選抜高校野球大会出場校発表。

午後3時、済美高校の校長室。

待機しているほぼ全員が、スマホの画面で出場決定校の速報を見つめていた。

そして35分後、四国地区の出場校が決まった。3校だった。

そこに「済美」の名はなかった。

 

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オリンピック開催地の選考発表―

女子マラソンの五輪日本代表選手発表―

これまで星の数ほどの選考委員会が開かれ、

人間は選考委員会の決定に一喜一憂してきた。

が・・・

スポーツの魅力の一つには、人の意を超えたところで白黒はっきりするところにある。

相手より100分の1秒でも早ければ勝ちであり、

相手より1点でも多くとれば勝ちであり、

1点少なければ負けである。

 

そのために膨大な時間をかけて準備をする。

そしてその数パーセントにも満たない競技時間の「本番」でしのぎを削り、

「結果」を潔く受け止める。

 

選手として、チームとして、出来るのはそこまで。

そしてそれが、選手にとって、チームにとって「全て」だと思う。

「結果」は出ているのだ。

 

済美は秋の四国大会ベスト4。

2回戦で鳴門に完封勝利を収め、

準決勝では、のちに優勝し、秋の明治神宮大会で日本一に輝いた

高松商業に1点差で敗れた―。

 

秋の最後の試合から約「3か月」。

どこのチームも秋の敗戦直後から、徹底的に打ち込み、投げ込み、猛ノックを浴び、

走り込み、体幹を鍛え、バーベルを持ち上げてきた。

そしてチームは一回りも二回りも力をつけ、自信を手にし、そして年が明ける。

 

1人の野球部員の実質の活動時間は

1年生の4月から、3年生7月までの「2年4か月」。長いようで短い。

このうちの「3か月」という時間は短いようで長い。

高校生が変貌を遂げるには十分可能な時間だ。

どこのチームも、日進月歩で成長を続けている。

 

1月29日、選考委員会の机上に乗っているのは

主に「3か月前」の出来事である。

チームにとっては、すっかり「過去」だ。

言い過ぎならば、少なくとも「今」ではない。

 

高校2年生の1月。

たいていの高校球児がこう思う。

「もう最後の年か・・・」

7か月も先だが、「夏」は完全に視界に入ってくる。

 

「俺たちの目標は、あくまでも夏だ」

1月29日の夕方、済美の乗松監督も

選手たちを前にこう伝えている。

 

そうした中、全国から選ばれた32校が出場する「春のセンバツ」。

今年は3月20日に開幕する。

それは、「去年秋の結果」から、約5か月後のことである。

 

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投稿者:高橋浩由 / コメント

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