高橋浩由の「スポーツ素敵に隠し味」

2012年09月13日(木)

しまなみ海道と風呂  

9月最初の日曜日。

空が高くなってきた。

しまなみ海道へ自らを放り出した。

 

s-チャリ.jpg

 

曇ってる?

暑くなくて結構!

 

s-くるしま.jpg

 

伯方島で道を間違える。

ところが戻る道すがら・・・

 

s-伯方島のふね.jpg

 

家の周りの生垣が舟だ!

 

s-生名島から.jpg

 

どんどん行って生名島を快走。

東に見えるは弓削島までつながった2つの橋。

チャリは無料で渡れた。

 

s-弓削商船.jpg

 

野球部発見!

ここが弓削商船です。

秋の地区予選目の前です。

 

s-フェスパ.jpg

実は今回の目的地はここ。

弓削島の「フェスパ」。

お風呂が最高でした。

露天風呂からの壮大な眺望はぜひご自身の目でご覧あれ。

 

 

s-帰ります.jpg

 

帰りは弓削港からフェリーで今治へ。

チャリも一緒です。

ZZZZ・・・

 

走行距離:75キロ

 

 

 

 

 

 

 

 

2012年08月30日(木)

足りないもの

東京六大学野球で万年最下位といえば

天下の「東京大学」。

 

選手名簿を見れば出身校は、

灘、開成、筑駒、武蔵、日比谷・・・

ちなみにキャプテンは高知の土佐高出身。

 

甲子園を沸かせた選手が顔を揃える

他大学との実力差は歴然だ。

 

でもそこに悲壮感は全くない。

常にチャレンジャーの立場にいることを

誇りにさえ感じている(はず)。

 

それはなぜか―

 

「神宮球場の雰囲気が素晴らしいから」と選手達。

 

それはなぜか―

 

「応援」である。

 

応援するしかないほど「弱い」のである。

だから応援する人たちの必死度はものすごく高い。

 

球場でリードするのは「東京大学運動会応援部」。

 

かつてその団長がこのようなことを言っていた。

 

「チームが弱いからこそ、僕たちが必要なんです。

  

  しかも、もし勝ったりすれば、

    

     それは「応援の力」だと言えますから・・・」

 

 

 

s-ニンスタ秋の空.jpg

 

 

今、愛媛FCがとっても苦しんでいる。

 

 

10試合白星から遠ざかり、

J2、22チーム中18位に甘んじている。

 

気合が足りない、スタミナが足りない、精度が足りない・・・

もう「足りないもの」は出尽くした。

 

 

でも、本当に足りないのは「応援の力」だったりして・・・

 

s-ニンスタ 応援.jpg

 

2012年08月21日(火)

銀座沸騰は8年後への「表現」

松山市民全員集合!

 

などということはあり得ないが、

もしそんなことが起きると・・・

きのうのような光景になるのかも。

 

松山市の人口51万人。

それとほぼ同じ数、「50万」の人間がきのう銀座に押し寄せた。

 

それはまさに史上最多38個のメダルを獲得した

ロンドンオリンピックの盛り上がりを象徴する光景だった。

 

そしてオープンカーでメダリストたちを先導したのは

上島町出身の「村上幸史」選手。

メダルはないものの「人間らしい」がむしゃらな姿で

堂々と主将を務めた。

 

そしてバスの2号車右から3番目は

柔道男子73キロ級で銀メダルを獲得した

松山市出身、「中矢 力」選手。

全身で喜びを表現していた。

 

 

それにしてもオリンピックは体力勝負。

国民に等しくかけられた「時差」という負荷の中、

テレビ観戦してから寝るのか、寝てから録画で観戦するのか。

 

夏休みの子供たちも同様だ。

遊んでから宿題か、宿題してから勉強するのかは大きな悩み。

そこに五輪が加わったのだから大騒ぎだったろう。

 

それにしても50万人―

日本オリンピック委員会ではこの歴史的な光景を

2020年東京オリンピック誘致の切り札にしたい考えだ。

 

 

その「東京オリンピック」。

58年前、1964年開催時のポスターやパンフレット、

プログラムやバッジなども並ぶ展示会が

愛媛県生涯学習センターで開かれている。

 

 

 

s-五輪展示.jpg

(「愛媛とオリンピック」より)

 

実はそこで目を引いたパネルがこちら。

 

s-五輪芸術.jpg 

 

「美術部門」と「芸能部門」?

 

 

実はこれ、東京オリンピックの開催時、

同時期に行われていた「芸術展示」という公式プログラムの内容。

 

 

見れば、上野の東京国立博物館では「古美術」。

「近代美術」は京橋の国立近代美術館。

銀座の松屋では日本最高の作家58人よる「写真展」。

大手町の逓信総合博物館では「スポーツ郵便切手」の展示。

 

 

ほかにも歌舞伎座では「歌舞伎」を。

有楽町の芸術座では「人形浄瑠璃」。

また「雅楽講演」は宮内庁楽部舞台。

そのほか新橋演舞場では「古典舞踊」と盛りだくさんだ。

 

 

実は、1912年のストックホルム大会から

「建築」「彫刻」「絵画」「文学」「音楽」の5部門が

芸術競技となり実施されていて、

 

それは近代オリンピックの父、クーベルタンが

古代オリンピックにならい「スポーツ」と「芸術」の両方を

オリンピックに取り入れたいと考えていたからだという。

 

その点からみてもオリンピックは

人類の「表現の場」として、大きな役割を果たしてきた。

 

 

ただ・・・

 

サッカー銅メダル決定戦、日韓戦の試合後の「パク・ジョンウ」。

 

聖地であるピッチ上を

 

「領土問題パフォーマンス」の「表現の場」に選んだのは

 

サッカー選手としてあまりにも寂しくはなかったか。

 

 

s-五輪展示 東京.jpg 

 

 

2020年東京オリンピック―。

 

実現すれば、世界の「ビックリ人間たち」が繰り広げる

圧巻のパフォーマンスを目の当たりにできる。

 

その時、私たち日本人は

どんな「表現」を世界に発信するのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

2012年08月09日(木)

「世界の舞台」に挑む「野球」女子

サッカー男女の快進撃や女子の卓球団体、バレーボールなど

熱気と結果の一致具合は、ほう酸水の溶解度曲線のように

今、まさに上昇カーブを描いている。

 

その一方で実感する寂しさ。

それは、オリンピック競技から外れた「野球」。

 

スカパー放送を眺めれば、

NPB球団各地のスタジアムでは

確かに夏休みで賑わってはいる。

 

ただ、短期決戦で「金メダル」を争う一発勝負は

また違う意味で非常に魅力的だ。

今や「WBC」出場にも暗雲立ち込める日本球界では

「世界が舞台」という、

どの競技でも当たり前になりつつある夢さえも

抱きづらい状態だ。

 

 

それでも!

 

選手達はしっかりこの夏も白球を握りしめている。

 

「女子野球ワールドカップ」が

あすカナダ・エドモントンで開幕する。

 

この大会を前に女子の日本代表選手20人が、

先日、松山市のマドンナスタジアムで最終合宿を張った。

 

 

s-女子野球日本代表 その1.jpg 

 

 

2008年松山開催でのワールドカップ初優勝以来

3連覇のかかる日本は、

新谷 博監督のもと調整具合は万全のようで

「普通にやれば勝てる状態」だとも。

 

 

s-女子野球日本代表 その2.jpg 

(新谷監督の指導を受ける日本代表選手たち)

 

 

練習を見ていても、選手達の「たくましい」腕っ節には

プライドという筋肉が躍動し、まさに頼もしい限り。

 

そんな中、合宿最終日のこの日、

フリーバッティングのピッチャーを務めたのが

マドンナ松山の「坂本加奈」投手。

 

 

   

s-マドンナ坂本投手 その1.jpg

 

 

実は、ワールドカップ日本代表候補として

チームに帯同していたが、

最終20人枠の選考からは落選。

カナダ行きは叶わなかった。

 

「残念です」

 

「世界の舞台」に立てなかった悔しさ―

それでも炎天下の中、大粒の汗を飛び散らせ

元同僚に黙々と「打たれまくる」その姿は

日の丸をつける代表選手たちの心に火をつけたはず。

 

前代表監督で現在、日本女子野球協会理事長の大倉孝一理事長も

「必ずいい報告が出来るように頑張ってきます」と明言する。

 

 

s-マドンナ坂本投手 その2.jpg

 

しかしこの夏、坂本投手には続きがある。 

 

ワールドカップ3連覇を果たした後、

再び日本代表メンバーは松山に集結することに。

 

8月25日に開幕する「全日本女子野球選手権」。

 

坂本投手は「マドンナ松山」のエースとして

3連覇メンバーに真っ向勝負を挑む日を楽しみにしている。

 

 

 

 

2012年08月04日(土)

応援しているのは「鉄人」武田大作!

 

「準決勝」

 

s-武田準決勝.jpg

 

 

「順位決定戦」」

 

s-武田 順位.jpg

 

シャツ姿の準決勝は木曜日。

 

Tシャツ姿の順位決定戦は土曜日。

 

ロンドンオリンピック

ボート男子軽量級ダブルスカル

武田大作選手を応援しようと

所属するダイキの社員は

予選、敗者復活戦、準決勝、順位決定戦と4レース、

1週間に渡って応援してきた。

時間的に応援しやすい開始時刻ではあったと思うが、

温かい応援風景には「感じる」ものがあった。

 

不況の影響で「企業スポーツ」の衰退が叫ばれて久しいが

されど「企業スポーツ」。

 

武田選手のロンドン五輪は、きょう

北京大会を上回る」「12位」で幕を閉じた。

 

2000年シドニー大会、2004年アテネ大会と

2大会連続で6位入賞を果たしているだけに

それを上回ることはできなかった。

 

ただ、社員のみなさんにとっては、

武田大作選手という存在を通じて、大いに親睦を深めた。

しかも1週間に渡って。

もっと言えば、「5大会20年」に渡って・・・

 

スポーツが持つ力。

それは「人の心」を動かせること。

武田選手のロンドンは終わった。

ただ、成績以上に、社員の皆さんは

武田選手の「鉄人ぶり」にこそ心を動かされ、

それぞれの日常の刺激となっている。

 

「6大会連続を!」

 

レース後、そんな声があちこちから聞こえたのも

自然なことだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2012年08月04日(土)

「疑問」は「感動」

「どうやったら こういう着地ができるんでしょうか」

 

金メダルに輝いた内村航平選手の「跳馬」の着地が

ピタッと決まった直後、

実況アナウンサーが思わず漏らした言葉...

 

共感した。

そういう言葉なんだと思う、響くのは。

 

 

1964年東京オリンピック。

体操の団体と「跳馬」で金メダルに輝いた宇和島東高校出身、松田治広さん。

旧姓「ヤマシタ」。

そう、あの「ヤマシタ跳び」の山下さんに

96年アトランタオリンピック直前、

愛媛を代表するメダリストとしてインタビューをさせていただいた。

 

今でも覚えている。

松田さんが体操を始めたきっかけを話してくださった時の話。

 

後に自分も進むことになる日体大の選手の演技を

目の当たりにして

 

「な~んであんなことが出来るんだろう

  ど~やったらあんなことが出来るんだろう」

 

栄光へのストーリーの全てはそこから始まったという。

その思い出話を語っている時の松田さん。

本当に目がキラキラ輝いていた。

 

体の底から沸きあがって来る思いは

決して難しい言葉ではない。

内村選手の演技と実況アナウンサーの言葉を聴いて

16年前のそんな出来事を思い出していた。

 

***************************

 

思わず口をついた心の叫び・・・

 

頭を巡らせていると・・・

自分にもあった!

しかもこの夏。

 

s-決勝戦 あいさつ.jpg

 

 

「えっ、もう交代?」

 

これだ。

今治西 対 川之江の決勝戦。

1回表、川之江の攻撃、1アウト3塁、2ボール。

今治西の大野康哉監督は、

先発「伊藤」を2番手「中内」に交代させた。

 

「伊藤」といえば小松戦で9回1アウトまでノーヒットノーラン、

西条戦では延長11回無失点完投するなど

この夏、ノーシードの今治西の快進撃を支えた重要人物の1人だ。

 

しかし、プレーボールからわずか9球。

大野監督は前日の準決勝から連投の伊藤を変えた。

 

試合前、大野監督は報道陣に語っている。

「先発はもちろん伊藤です。これまでの流れもありますし」

 

ただ、こうも断言していた。

「もちろんきょうも継投が前提です」

とはいえ、わずか9球で・・・

 

結局、リリーフ登板した中内は

MAX141キロの球威を武器にロングリリーフに成功。

大野監督の起用に見事に結果で応え、優勝投手になった。

 

 

s-優勝 今治西.jpg

 

「な~んでそんな決断ができたんだろう

  ど~したらそんな決断ができるんだろう」

 

 

「疑問」は「感動」につながり、

「感動」は「行動」につながり

「行動」は「栄光」へとつながる・・・のかも。

2012年07月28日(土)

「148キロ」に始まる安楽伝説

ずっと「荒木大輔」を思い出していた。

 

早稲田実業の1年生エースとして、

1980年夏の甲子園で準優勝に輝くと、

その後、2年の春夏、3年の春夏と5期連続で甲子園に出場。

元祖「ダイスケ」は社会現象だった。

 

もしかすると、そんなことになるのでは・・・

目の前で躍動する「巨漢」に胸がさわいだ。

 

 

s-安楽 試合前.jpg 

 

 

済美高校 背番号18 「安楽智大」投手 1年生。

 

うなりをあげる剛速球。

銀屋根がない坊っちゃんスタジアムでも響き渡る

ミットを叩く重い音。

加えて、タイミング取りづらさ満点の「球持ち」のいいフォーム。

 

そして、最も印象的なのは投球前に見せる「直立不動の立ち姿」。

一切の雑念を排除した「素直さ」は、

相手にとってはとてつもなく脅威に映るだろう。

 

 

s-安楽 直立不動.jpg 

 

 

とにかく「148キロ」なのである。

 

夏の高校野球愛媛大会 準決勝

済美 対 今治西

 

試合は1対2、済美1点ビハインドで迎えた5回、

今治西の2番中西を迎えると、

141キロ、144キロでストライク2。

そして3球目、中西は見逃し三振。

スコアボードには「148」。

 

スタンドから湧き上がるどよめき。

結局、安楽投手はこの回を「3者連続三振」に切って取った。

 

 

s-安楽 投げる.jpg 

 

 

どれだけの「才能」なのか見極めたい。

そのための舞台を用意してみたい。

敵味方はあるが、そんな欲求がスタンドに渦巻いているのが

手に取るようにわかる。

 

すると、そんな空気を読みきったのが済美のキャッチャー八塚。

マウンドに歩み寄ると、

一言で、この若き才能を解放させた。

 

「お前の思うとおり、どんどん楽しんで投げろ」

 

4月の入学時から自分がブルペンに入るときは

必ず相手を務めてくれた「八塚さん」の一言に

1年生投手は燃えた。

 

8回ウラ、今治西の攻撃は3番からのクリーンアップ。

1対3の2点ビハインド、1点もやれない状況だ。

 

しかしこのあと・・・

3塁側の応援団は「右から左へ」。

1塁側の応援団は「左から右へ」。

バックネット裏の高校野球ファンは「下から上へ」

「安楽」の投球とスコアボードの間で激しく首を振ることになる。

 

まず3番笠崎をセカンドゴロに仕留めると、

4番末廣には、「141」、「142」、「146」でフルカウント。

最後は143キロのストレートで空振りの三振。

 

そして5番中内に対し、初球「147キロ」

どよめくスタンド。

 

2球目「145キロ」

8回まできてこの球速か・・・

 

3球目「147キロ」

これは出るぞ・・・

 

そして1ボール2ストライクと追い込んで

次ぎの4球目。

 

「甲子園にどうしても行きたかった」

 

唸りを上げる真っ向勝負のストレートが

スコアボードに刻んだ数字は「148」。

 

「ファンの期待に応える」とは

こういうことと言わんばかりの「130球」。

 

結局試合には敗れたが

安楽投手は記憶と記録に残る鮮烈なデビューを飾り

最初の夏を終えた。

 

準決勝第2試合 坊っちゃんスタジアム

今治西3-2済美

 

s-あすは決勝.jpg

 

あすは決勝。

川之江 対 今治西

2012年夏、愛媛59校の頂点が決まる。

 

 

2012年07月25日(水)

小松中野と今西伊藤 

挨拶後、そこにいる選手達は

まるで同じチームのようだった。

 

 

s-今西vs小松.jpg 

 

 

 

第3シード小松 対 今治西。

 

元今治西の名将」と「県内屈指の鬼軍曹」の対決。

「秋の覇者」 対 「去年夏の覇者」

 

そして、同じ「クリーム色のユニフォーム」

見所満載だ。

 

しかしまさかスコアボードまで

上下同じ「0」行進になるとは想定外。

 

 

小松のエース「中野涼介」。

 

「コントロールには自信があります」

 

スパッと言い切る潔さ。

この試合でも、5回まで緩急自在、横幅一杯、

なんでもござれのピッチングで3安打無失点。

とても心地よい。

 

しかし、今西の背番号10、サウスポーの「伊藤優作」。

中野を上回った。

 

まずは5回までを「ノーヒットノーラン」

 

左から大きく割れるカーブ。

待てばストライク。

叩いていくしかない。

でも叩けない。

三振は5回までで7個を数えた。

 

両投手は、7回以降も

まるで共同作業のように

スコアボードに「0」を連ねた。

 

ただし例外が1つ―

 

6回ウラ、今治西は1アウト後、1番西森が内野安打で出塁。

2番渡部が送りバントを1球で決め、2アウト2塁。

 

3番笠崎。

3球続けてファウルの後、1球ボールで1ボール2ストライク。

そして小松中野が投じた5球目は、鋭く胸元を突いた。

 

しかし笠崎は、体軸の素早い回旋運動によって

バットのヘッドを見事に返し、

打球は小松のファースト宇都宮のミット数十センチ先、

1塁線をあっという間に切り裂いた。

これで1点。

 

配球の読み勝ち・・・さすがは今西の3番...

そう思った。

 

「体が勝手に反応しました」

 

これが本音らしい。

 

さらにランナー3塁で今治西は4番末廣。

カウント2-2のあとの5球目。

 

中野の投球は「ワンバウンド」。

結果は「ワイルドピッチ」

 

しかしその「ワンバウンド」と「ワイルドピッチ」は

因果関係にあるかといえば、

そうでもない所が凄い。

 

つまり「計算どおりのワンバウンド」。

 

やはり「結果」と「事実」は必ずしも同じではないことを

あらためて思い知らされる。

 

いずれにしても、今西は2点をもぎとり

これが決勝点になった。

 

そして、今西の伊藤。

 

9回表1アウトから

小松の2番尾野にヒットを許し

ノーヒットノーランの夢は潰えた。

 

それでも、9回2安打無失点で完封勝利。

 

「好投できたのはみんなのお陰。感謝です」

 

短い言葉に充実感を込めた。

 

 

 

夏の高校野球愛媛大会3回戦

 

小 松 000 000 000 計0

今治西 000 002 00× 計2

 

今治西2-0小松(第3シード)

 

 

2012年07月23日(月)

「象徴」  ~2012夏 混戦の愛媛~

拍子抜けするほどロッカールームは静かだった。

とても第1シードを破る金星をあげた直後とは思えない。

選手達は全く浮かれることなく、粛々とバッグや道具を片付けていた。

 

約10分前。

宇和島東を破った丹原。

2時間22分の試合は4対0。

第1シードに何もさせなかった。

 

現実を受け入れられず

崩れ落ちるように座り込む牛鬼ナイン。

まさかの「初戦敗退劇」だった。

 

 

s-宇和島東ナイン.jpg 

 

一方、勝利の立役者は、小笠原嵩投手。

2年生のサウスポーだ。

見事な、147球5安打完封劇。

 

なぜ?

 

いくつかのポイントが浮かんでくる。

最たるものは、打者の外角低めを丁寧に突くピッチング。

こだわりと精度は高校生レベルを越える。

 

そしてもうひとつのポイントは、

「点を取ったら点をやらない」

 

2点目をあげた直後の3回ウラ、

小笠原投手は宇和島東のクリーンアップを三者凡退。

 

また中盤6回、味方が2点を追加した直後の6回ウラも、

ランナーを2塁に背負いはするが無失点。

 

加えれば、7回表、宇和島東のエース中川が

リリーフ登板しビシッと3人斬りした直後の7回ウラも

宇和島東の1番2番3番を三者凡退。

流れが傾く隙を全く与えなかった。

 

夏をきっかけに大きく成長していく選手は必ずいる。

小笠原嵩投手。

まだ2年生。

要注目投手の登場だ。

 

2回戦 丹原4-0宇和島東(第1シード)

 

s-丹原ナイン.jpg

(スタンドに金星の報告をする丹原ナイン)

 

 

 

 

2012年07月17日(火)

「動の仕掛け」と「静の仕掛け」

「流れが変わる時」

 

 

それが受動的要因よりも能動的要因であれば、

最後の結果がどちらになっても

現場にはとても清清しい風が吹く。

 

今治球場の第1試合。

今治西vs松山東。

 

2対2の同点迎えた7回ウラ、

1アウト後、「1番池内」は

この試合3本目のセンター前ヒットで出塁。

 

大事にしなければならないランナー。

しかし「俊足」の池内。

 

勝ち越しのランナーが1塁と2塁では

そのプレッシャーのかかり具合は全く違う。

ましてや快足の「池内」なら、ワンヒットで1点。

 

ここは即、スチール・・・と思った。

 

ところが今治西の大野監督は2-2まで待った。

池内が走ったのは5球目。

結局2塁を陥れる。

 

つまり、快足池内を1塁から動かさないことで

逆に、松山東マウンド露口の打者への意識を散漫にさせ、

カウントを「フルカウント」に導いた。

まさに大野監督の「仕掛け」。

 

そして結果的に、2番檜垣はヒッティングに集中でき、

次ぎの6球目、高めのストレートをライトスタンドへ。

これが決勝の2ランホームランになった。

 

 

******************************

 

 

勝つために、

自分たちの長所を出すか。

相手の長所を消すか。

 

今治西の2番手、サウスポーの伊藤。

得意な球は大きなカーブ。

 

2点ビハインドの松山東は8回1アウト後、

1番由井がレフト前ヒット。

球種はカーブ。

 

ここで、代打が送られた。

打席は1年生の村上。

 

初球、村上はカーブを見送った。平然と。

ストライク。

これを今西のキャッチャー曽我部はどう見たか。

 

そして2球目はカーブだった。

結果はレフト前ヒット。

 

「まだ東高の1年生」だが、

初球の見送りはまさに村上の仕掛け―。

相手の最も自信のあるボールを叩くための伏線。

中学時代、四国大会優勝チームのキャプテン。

さすがの一振りである。

 

そしてランナー1塁3塁とチャンスは広がり、

3番青柳のタイムリーヒットを呼び込み

1点差に詰め寄ることになった。

 

願わくば「タラ、レバ」の世界になってしまうが

青柳のタイムリー以降、

村上が3塁に達していれば、

この試合ノーヒットの4番戎田に出せる

「サイン」の選択肢は増えただろう。

 

流れを変える「動の仕掛け」と「静の仕掛け」

目に見えないものこそ見落とせない。

 

 

 

■今治球場 1回戦   今治西4-3松山東 2時間11分

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