高橋浩由の「スポーツ素敵に隠し味」

2020年01月31日(金)

日本一奪還へ 愛媛MP始動!

そういえば、去年のプロ野球の日本一は
どこの球団だったか言えます?



ですよね・・・無理もありません。
去年のクライマックスシリーズや日本シリーズの時期は
「ラグビーワールドカップ日本大会」と重なっていましたからね。

答えはそれぞれで調べていただけると思いますので省略しますが、
いよいよあす、「プロ野球」ではキャンプインです。

各球団ともすでにキャンプ地入りして、
空港で大歓迎を受けたり、必勝祈願に行ったり
沖縄、九州は賑やかになってきました。

センバツ高校野球の出場校も発表されましたし、
いよいよ「球春到来」ですね。

そして「独立リーグ」も、準備万端です。

日本初の独立リーグ、四国アイランドリーグが発足してから
今年で16年目。
オリンピック4回分、四国4県、各球団ともに、すっかり地域に定着しています。

そして愛媛マンダリンパイレーツ。

今年も夢のNPB入りを目指し、国内外から若者達がやってきました。



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1月28日には「新入団選手発表会見」が開かれ
フレッシュな顔ぶれがズラリ。
18歳~26歳まで、15人の選手が顔をそろえました。

MAX148キロの投手に、50メートル5秒8の俊足の持ち主など
素材の良さも目を引く顔ぶれとなっていますが、
中にはアメリカ人投手で19歳、ブルース山本君という
高卒即来日という「大和魂」を持つ若者もいて
ブルペンでの姿に、まずは注目ですね。


そして翌日は、新年恒例の「必勝祈願」


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松山市の伊豫豆比古命神社には、
選手監督コーチに球団関係者や後援会のメンバー、
さらには熱心なファンらが詰めかけて、
年間総合優勝の奪還と、NPB入りを祈りました。


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このところ雨続きで不安定だった天気も
この日は、スパッと見事に晴れて、
清々しい空気に包まれた「必勝祈願」になりました。


さあ、どんなシーズンが待っているのか、
いや、どんなシーズンにするのか、
4年目の河原純一監督に聞きました。

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■河原純一監督

Q必勝祈願を終えて、今の心境は

気持ちがひきしまる思いです。
苦しいこともたくさんあると思うが、新しい選手も半分くらい入ったし、
いつもこの時期はすごく、期待というか、楽しみが大きいですね。


Qシーズンの目標は


前期からしっかり戦って、四国のチャンピオンになって
独立リーグ日本一と、
一人でも多くNPBに進める選手を育成するという
これは毎年同じですが、
ここ2年、全く同じような成績だったので、
なんとかそれを打ち破って皆さんに喜んでもらえるような成績を
収められたらなと思っています。


■新キャプテンに就任 真山勝範選手


Q必勝祈願では何を祈ったか

今年で3年目になるが、
いよいよ始まるなという気持でいっぱいです。
1年間通して、個人的には怪我無く、シーズンを過ごしたいのと、
チームとして、前期からしっかりスタートダッシュを切れて、
前期、後期取って、独立リーグ日本一になります・・・と祈りました。



Q どんなチームにしていきたい

ミュニケーションをしっかりとれるチームにしていきたいと思っていて、
新しい選手に、ブルース山本君という外国人選手もいるので、
コミュニケーションしっかりとって、
河原監督も掲げている守備中心の野球に沿って
チームの勝利にしっかり貢献できるように頑張りたいと思います。



新体制合同自主トレ=チーム初練習は2月3日、

いよいよ 愛媛MP 始動です。


2020年01月30日(木)

冬の砂浜の足跡は深く、強く


私は旅が大好きだ。

特に旅先で、なんでもない風景を見るのが好きだ。


なんでもない道路沿いの壁。

その壁についた無数の白い斑点。

想像を膨らませながら、それはきっと

近所の少年が、黙々とボールをぶつけた跡かもしれない。

それが実際、小学生時代の「大輔」と「恭平」によるものだと知ると

その壁が、たまらなく愛おしくなる。



なんでもない坂道を見てもそう。

これは通学路で、行きは上りで、帰りは下りか。

それが実際は、地元野球部のダッシュのコースだと知ると

坂が受け止めたであろう汗と、セミの声に

過疎の村に満ち溢れていたかつてのエネルギーを感じる。



そして海沿いの駅から見える、なんでもない防波堤と砂浜。

その猫の額ほどの砂浜についた無数の足跡。

それが本当は、地元サッカー選手たちによるものだと知ると

小さな町を照らす希望の灯りにも見えてくる。



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そしてここにもそんな素敵な日常がある。

選手たちの声に耳を傾けると、なおさらである。


愛媛FC7年目、センターバック 西岡大輝選手。

「ポジティブが服を着て歩いている」と形容される

チーム屈指のムードメーカーだ。

その彼が思わず無口になるほどの「砂浜特訓」


冬の日差しの中、厳しいメニューを終えた西岡選手にマイクを向けた。

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「常に目の前に砂浜があって、坂道があって、

 僕たちこの時期、ビクビクしてるんです」


海も山もある豊かな自然も、アスリートにとっては

時に負荷でしかないことも。


「ただ僕、今シーズン、7シーズン目になりますが愛媛で、

この砂浜をやることで、すごく体幹の部分だったり、

ケガのリスクを抑えながらレーニングができるので

すごくいいメニューじゃないかと思う」


なるほど体幹が鍛えられるのか。

さらに続ける西岡選手。


この時期は、いかに自分たちの輪を結束させるか、強くするかというのが

大事になってくると思いますし、

去年すごく苦しいシーズンで、

でもそこで踏ん張れたのはやっぱり結束があったから。


でももっとその輪を、でかく強く強固なものにしていければ、

もっともっと苦しい状況で

踏ん張れる力がつくんじゃやないかなと思うので

まだまだ足りないですね。砂浜メニューはもっとやりたいです。


なるほど、ポジティブがジャージ着ているわけだ。

いや、それにしても練習の理解力が深い。


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そして西岡選手の目が一段と真剣味を帯びた。


チームがより強固なものになるには、

この時期をいかに充実させるかだと思うので、

まずは一人一人が、自分の殻を破って、

もっともっと上に行くんだという思いを内に秘めるのではなくて、

表に発信し続ける。


そしてそれがいい意味で伝染していけば

すごくいい相乗効果が生まれると思うので

しっかりとこの時期を大事にして


これは全て勝つためなので

シーズン最後笑って終われるように

んなで頑張りたいと思います。



マイクを置いて見上げれば、
彼の背中の向こうには
キラキラと輝く海原が広がっていた。

開幕に向けてのトレーニングは、きょうも続く。



愛媛FC 松山市梅津寺海岸 「砂浜特訓」

 




















2020年01月24日(金)

2020 for 第100回大会 えひめ楕円の青春 ②97年決勝

「花園」が、第100回を迎える2020年。

その歴史を支えてきた全国の歴代の高校ラガーマンたち。

愛媛でも、青春の日々を楕円球に捧げ、

来る日も来る日も地を這い、泥にまみれ、

タックルに明け暮れる若者達がいた。

そして、犠牲の向こうに確かに見えたはずの聖地を目指し

むき出しの闘志を解き放った「花園予選」。


その「決勝戦」の生中継番組で、
私、高橋が実況を担当させていただいた
24年間の頂上決戦を振り返っていく。

2回目の今回は、「97年」の決勝戦。

では、キックオフ!

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【97年】
・新人大会決勝  新田29-14松山商

・四国大会県予選決勝  松山商19-14新田

・四国大会 Aブロック決勝 松山商24-12土佐塾

・県総体(10人制)決勝 松山商34-14新田

という結果を重ねてきたこの年の愛媛。

花園予選の第1シードは「松山商業」、

第2シードは「新田」になりました。


【97年11月24日
決勝 松山商 vs 新田    県総合運動公園球技場】

3連覇を狙う第1シードの「松山商業」は、
初戦の2回戦で「吉田」を破り、
準決勝では、ベスト4入りで勢いに乗る「新居浜東」を
62対19で破り決勝進出。

対する第2シードの「新田」は、初戦の2回戦で「松山工業」を破り、
準決勝では「松山聖陵」を41対14で破り、決勝進出。

渡部正治監督率いる「白黒」と、
亀岡政幸監督率いる「濃紺にブルーライン」の激闘は
わずか「2点差」で勝負が決まった。

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(当日のOAから)

全国高校ラグビー大会愛媛県予選の決勝戦、
松山商業 対 新田が 県総合運動公園球技場で行われました。
花園の切符を手にしたのは、どちらのチームでしょうか。
白熱の一戦、ご覧ください。

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3連覇を狙う白と黒の縞のジャージは、第1シード「松山商業」。
する濃紺にブルーラインのジャージは、第2シードの「新田」。
年ぶりの決勝での顔合わせとなったこの試合、
したのは「松山商業」でした。


前半6分、自陣22メートル付近で
11番ウイングの松村がボールを奪うと、
15番大西につなぎ、そしてキャプテン高木にボールが渡ります。

高木はなんと、80メートルの独走を見せ
最後は右中間に飛び込み、トライ。

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松山商業、序盤からランニングラグビーが炸裂し、5点を先制します。


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しかし、これが新田FW陣の目を覚ましてしまいました。
新田前半15分、相手陣内のラックから、
山崎、大迫、そして最後はプロップ92キロの中山が
右中間に跳び込み、トライ。

山下のゴールキックも決まって、7対5と逆転に成功します。


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さらに、その3分後、ゴール前のモールから
新田は執拗なサイド攻撃を見せると、
右隅に飛び込んだのは、88キロの山下。

ゴールも決まって14対5と、さらにリードを拡げます。


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新田は前半26分にも、山下がこの日2本目のトライをあげ、
21対5と、新田リードで前半を折り返します。


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しかしこのままでは終われない第1シードの松山商業は、
サイドが変わった後半になって、
ようやく持ち前のランニングラグビーを取り戻します。

後半16分、ハーフライン付近の密集から
スタンドオフ高木にボールが渡ると、
待ってましたとばかりに、およそ40メートルの一人旅!

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ゴールキックも決まって、21対12と反撃ののろしを上げます。


これで勢いを取り戻した松山商業は、さらに後半28分、
ゴール前の連続攻撃から、センター山内の左手が左中間に届いてトライ。

ゴールも決まって21対19と、ついに土壇場で2点差まで詰め寄ります。

試合はこの後、ロスタイム勝負となり、
松山商業がキャプテン高木を起点に、次々と新田ゴールを脅かし続けます。

しかし今大会、徹底的にディフェンスを鍛えてきた新田の集中力は
最後まで途切れず、ここでノーサイド。


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結局、21対19で新田が、粘る松山商業を振り切り、
3年ぶり35回目の花園の切符を手にしました。


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決勝 新田 21-19 松山商
   (3年ぶり35回目)



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(ノーサイドの瞬間 新田・亀岡政幸監督)


【新田】       【松山商】

 1 安永     1 高須賀 
 2 山崎     2  橘
 3 中山     3 笠井
        
 4 服部     4 泉
 5 山下泰    5 有田
 
 6 板坂     6 田城
 7 平田     7 渡部昭
 8 白石     8 伊藤

 9 大迫     9 加藤
10 高松      10 高木

11 川上      11 松村
12 工藤      12 渡部浩
13 松下      13 山内
14 越智      14 柏本
15 山下亮       15 大西

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【全国高校ラグビー大会  花園ラグビー場】

1回戦 12月28日 

新田 ●13-27 日大山形

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2020年01月18日(土)

2020 for 第100回大会  えひめ楕円の青春①96年決勝

日本ラグビー史上初のワールドカップベスト8に沸いた2019年。

その歴史的快挙の余韻は閉幕後も続き、2020年が明ければ、
11日の新国立競技場での早明戦には「5万7000人」の大観衆。

さらに翌12日、トップリーグが開幕すれば、
スタジアムの合計8試合の入場者数は、
4年前の南アフリカ大会後の倍の「11万6737人」。

「ONE TEAM」で世界の列強と渡り合った日本代表メンバーが
今度は敵味方に分かれてしのぎを削りあう姿は
かえって清々しく、「未来」に大いなる期待を抱かせている。

そして「未来」と言えば、その主役たちを忘れてはなるまい。

「花園」である。

19年12月27日から、2000年1月7日まで、
全国の予選を勝ち抜いた精鋭51校の高校ラガーマンたちは
聖地を舞台に今を生き、未来を見つめ、
鮮やかな緑の芝の上で、仲間を信じた。


その「花園」が、2020年の今年 「第100回」を迎える。


その歴史を支えてきたのは
日本各地で、来る日も来る日も楕円のボールを追い続け、
青春をラグビーに捧げた若き高校ラガーマンたち。

そして愛媛でも―

古城のもと、堀之内のグラウンドで
ある時は、砂煙に巻かれ、
またある時は、泥だらけになってタックルを重ねた夕暮れ時。

そんな若者たちが、
1年の集大成をぶつけた「花園予選」。

その、まばゆいばかりの青春の輝きを伝えるべく
あいテレビでは、「決勝戦」を生中継で放送させていただいている。

このうち、私が実況を担当させていただいた
1996年から2019年までの決勝戦を
今年は、当時のニュース原稿をもとに振り返っていこうと思う。

では、キックオフ!

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【96年11月23日 
 決勝 松山聖陵 vs 松山商  県総合運動公園球技場】


この年の「新人大会」では
決勝戦で「松山聖陵」が、「松山工」を46対0で破り優勝。

春の四国大会県予選決勝では
「松山商」が「新田」を19対18の僅差で破り優勝。

しかし、1間後のA・B代表決定戦では
「松山聖陵」が17対10で「松山商」を破っている。

そして、花園予選、全国高校ラグビー大会県予選の決勝は、
1シード「松山聖陵」と、第2シード「松山商」が激突した。

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(当時の放送から)

ブルーのジャージ、第1シードの松山聖陵と

白と黒の縞のジャージ、第2シードの松山商業の対戦となった今年の決勝戦。

先制したのは「松山聖陵」でした。

聖陵は前半4分に、キャプテン河野のハイパントキックを

9番森岡から、

最後は14番相原が、右中間に持ち込みトライ! 先制点をあげます。

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これに対し、走力に優る「松山商業」は、

前半17分に、ラックからのボールを

9番金井から、8番大西、12番山内とつなぎ、

最後はキャプテン田中が左隅にトライ! 同点に追いつきます。

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これで勢いづいた「松山商業」は、

前半23分にも聖陵のキックを4番泉が奪い、

11番川内が60メートルの独走で、中央に持ち込みトライ!

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ゴールも決まって、12対5と逆転に成功します。

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「松山商業」はこの後も、1トライ、1ゴールを決め、

19対5と、14点差で前半を折り返します。



サイドが変わった後半、「松山聖陵」は、

後半9分に、ラックからのボールを、9番森岡、6番吉良とつなぎ、

最後は左中間に飛び込んでトライ!

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ゴールも成功し、19対12と追い上げます。



しかし「松山商業」は、この後も攻撃の手をゆるめずトライを重ね、

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結局試合は、「松山商業」が、43対19で「松山聖陵」を下し、

2年連続7回目の優勝を決めました。

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(ノーサイドの瞬間)


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(第2シードの松山商業が第1シードを破り、2連覇達成)


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【松山商業】     【松山聖陵】

 1 村雨      1 野本
 2 白石      2 坂田
 3 阿立      3 高橋

 4 泉       4 重見
 5 安永      5 東山

 6 藤村      6 吉良
 7 伊藤      7 宇都宮
 8 大西泰     8 江藤

 9 金井      9 森岡
 10 高木       10   河野

 11 川内       11   神岡
 12 山内       12 渡部
 13 立花       13 行元
 14 石田       14 相原
 15 田中       15 大野

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【全国高校ラグビー大会】   花園ラグビー場

1回戦(12月28日)  〇松山商62-19仙台育英

2回戦(12月30日)  ●松山商17-29盛岡工

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2020年01月13日(月)

新国立競技場 "2020"の前の "荒ぶる"


明けましておめでとうございます。

2020年、ついにやってきましたね。

だから、国立技場 に行ってきました。

1月11日の1並び、

とても清々しい気持ちで聖地を仰ぎ見ました。


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入場者数は5万7000人。

そう、この日は「全国大学ラグビー選手権決勝」

早稲田vs明治。

伝統の1戦が、最高の形で実現しました。


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スタジアムのコンコースをぐるっと1周。

建造物としての「新国立」を味わうと、

隈研吾さんの思いに触れる昼下がり。

素敵な散歩道が千駄ヶ谷の杜に現れたようです。



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そして高まる胸の鼓動

渦巻く熱狂

歓喜とため息と希望と落胆が激しく交錯した80分間


そして、敵味方をなくすノーサイドの笛が高らかに鳴り響き、

勝者と敗者が、それぞれの色に染まった。



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23年ぶりの早明頂上対決、優勝は早稲田。

紫紺の壁をついに打ち砕いた。



そして、待ちに待った時間がやってきた。

大学選手権で優勝し

日本一になった時のみ歌うことをが許されている

早稲田大学ラグビー蹴球部の部歌 「荒ぶる」


赤黒戦士たちが歌い、叫ぶのは11年ぶり。

そして初めて「荒ぶる」が、新国立競技場に響き渡った。


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♫ 荒ぶる吹雪の逆巻くなかに

  球蹴る我等は銀塊くだく

  早稲田のラグビーは斯界になびき
  
  いざゆけ我等がラグビーワセダ
  
  ラ ラ ワセダ  ラ ラ ワセダ

  ラ ラ ラ ラ ワセダ


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戦いは終わり、西日はやさしく聖地を包み、

歴史の目撃者たちも家路に向かう。

戦いの舞台に静寂が訪れ、聖地は再び森に帰っていった。


「194日後」にやってくるその時のために・・・。




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2019年12月25日(水)

千住博展 

令和元年がまもなく終わりますね。

「改元」という歴史的な節目に晴れがましさを覚えたり、

特別変わらぬ日常に、こんなものかと足元を見つめたり。

朝日が昇り、夕日が沈む。

月が満ちて、欠けていく。

「ふつう」が落ち葉のように降り積もっていく。


そんな心模様で訪れた愛媛県美術館 

「千住博展」
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白い水が上から下へ流れている。

流れによって、空気を感じる。

水面にぶつかり無数の飛沫が舞う。

視界いっぱいに広がり、やがて轟音がとどろき始める。

朝の滝。

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夜になり、月がでる。

闇の中に浮かびあがる滝は、青白くまぶしい。

水は変わらず上から下へ。

空気をまとい、飛沫が舞い上がり、轟音が響きわたる。



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難しいことを、分かりやすく。

これは人にやさしい。


ただ・・・

一見、分かりやすいことの向こうににじむ

複雑な事情や情念。

なぜか人は、これに惹かれる。



目の前に広がる青白い滝。

ただただ轟々と流れ落ちている。


「千住博展」 愛媛県美術館

2020年1月19日まで開催





























2019年10月18日(金)

秋にサクラが咲いた「2019」

日本の歴史的快進撃で空前の盛り上がりを見せているラグビーワールドカップ。

「3連覇はノルマ」と豪語するニュージーランドを筆頭に、

オーストラリア、南アフリカ、イングランドなど強豪国が

初のアジア開催、日本大会でひと暴れしようと手ぐすねを引いています。

 

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(東京スタジアム ニュージーランドvsナミビア   5万の観衆、試合前の静寂)

 

こうした中、アイルランドに屈辱の「ボーナスポイント狙い」のキックを蹴らせ、

スコットランドに感情任せのラフプレーを誘発させ、

決勝トーナメントへ、どっしりと真っ直ぐに突き進んでいった日本。

 

想像しうる全てのメニューをこなし鍛え抜かれた頭脳と、

そこから発せられるパルスに瞬時に反応する鋼の筋肉を支えに

予選プール4連勝という想像を超える結果で目標だった8強入りを果たしました。

 

こんな日が訪れるとは正直思っていませんでした。

「リーチのオフロードパス、すげ~!」

「姫野のジャッカル、半端ね~!」

そんな言葉を、街で、電車の中で、普通に耳にする日が来るとは・・・。

 

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(ニュージーランド 「ハカ」   突き刺さるマオリ族の雄叫び、包み込む大歓声)  

 

 

私が高校ラグビー県予選決勝戦を初めて実況したのが1996年。

ただこの頃、日本のラグビー界は、前年の第3回ワールドカップの後遺症に苦しんでいました。

 

日本 17-145 オーストラリア

 

完膚なきまでに叩きのめされた歴史的大敗。

世界ははるか彼方にあり、同じ競技とは思えぬほどそこに至る道さえ見えませんでした。

そしてラグビー人気も下降線をたどり、

花園の全国高校ラグビー大会では、ビッグスポンサーも撤退しました。

 

あれからまもなく四半世紀―

よくぞここまで来たことか!

 

大学ラグビーと社会人ラグビーが、冬の風物詩的な色合いも含めて人気を博した時代を経て、

2003年から「トップリーグ」がスタート。

ラグビーのプロ化で試合数は増え、レベルも急上昇していくと、

世界のトップ選手が日本でプレーし始め、世界の平均値が徐々に日常に落とし込まれていきました。

 

そして、2009年7月28日、「第9回ラグビーワールドカップ」の開催地が日本に決定。

10年後のホイッスルに向かって、強化策も第2エンジンが始動します。

 

すると2015年には "ブライトンの奇跡"  

ワールドカップの舞台で日本が南アフリカを破る大金星をあげ、国内のラグビー熱は沸点に到達。

 

2016年からは、南半球強豪3か国が中心の「スーパーラグビー」に日本の「サンウルブズ」が参戦。

日本が世界ランキングトップ10の「ティア1」と肩を並べ、乗り越えるためには、

どこを伸ばし何を補えばいいのか、

骨きしむタックルを受けながら脳裏に刻みこんだ試行錯誤のデータは

気の遠くなるような長期強化合宿を通じて着実に「勇敢な桜」の血となり、肉となっていきました。

 

2019年9月20日、ラグビーワールドカップ日本大会が開幕。

 

そして日本は世界を飲み込み、

秋に「サクラ」が咲かせました。

 

 

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(秋にサクラが咲いた2019年)
 
 
 
いよいよ10月20日、
 
ブレイブブロッサムズ=勇敢な桜の戦士たちが、
 
日本ラグビー史上初のワールドカップ準々決勝 南アフリカ戦に臨みます。
 
 

 
2019年05月12日(日)

「令和の怪物」をMPから

平成を見送り、令和を迎える

そんな時代のバトンリレーの真っ只中の

「4月29日」

 

この日は、かつての天皇誕生日=昭和の日 以上に

愛媛スポーツ界にとってメモリアルな1日です。

そんな中、この日に寄せる思いを

先日、毎日新聞さまに掲載していただきました。

 

14年前のあの日は、

朝からよく晴れた

日差しのまぶしい1日でした―

 

 

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(毎日新聞 4月28日掲載)

 

 

2019年01月01日(火)

2019年 始まりの朝

 

こんなに夜明けの東の空を見つめ続けたのは、いつ以来だろう。

うす紫色からオレンジ色へ・・・

そろそろか。まだか。もう出るだろう。まだか。

地球の自転に思いを馳せる。

ユニバーサル映画のオープンングのような・・・

夜と昼の境界線が球体の表面を移動していく。

 

これか―

 

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明けましておめでとうございます。

2019年の夜明けです。

 

ていねいに、時間を追い越さずに歩んでいけたらいいなあ~

 

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

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(2019年1月1日 @愛媛県松山市 和気浜沖)

 

 

 

 

2018年12月28日(金)

銀輪通信  瀬戸内のハワイ~しまなみ~世界ジオパーク

 

年の瀬、いかがお過ごしでしょうか。

西日本豪雨の2018年でした。

その前後で、たくさんのことが大きく変化しました。

そして何気ない日常の重みが増しました。

 

10月、11月、12月に、長めの距離を走りました。

色々なことを考えながらペダルを回していたように感じます。

まずは「周防大島」。三津浜港からフェリーで柳井港に着き、

自走で島に入り、140キロの走行会に参加しました。

 

s-ハワイ 20181021_081632.jpg

 

ハワイと姉妹提携している周防大島。

美しい島です。

 

s-遠景 20181021_105830.jpg

 

島には海沿いの道と、山岳コースがあります。

この日は、両方一気に攻めました。

 

s-道の駅とおわ 20181021_131124.jpg

 

道の駅はとても賑わっていました。

「最近、変なことで話題になっておりますが・・・」と

イベントの主催者が開会式であいさつしておりました。

ここに見覚え、ありますよね。

 

s-大島大橋 20181021_155635.jpg

 

島を後にする前に1枚。

この8時間後―

 

大きな船がこの橋の下を通過し、

給水管を破壊していきました。

島の断水は、実に40日に及びました。

 

そして次は「サイクリングしまなみ」

横山岳アナがリポーターを。

森田記者とともに、2人で同行取材しました。

 

s-3人 20181028_073342.jpg

 

4年に1度、ここは「人力のみ」通行可になります。

 

s-橋の上 20181028_085512.jpg

 

12月。

しまなみ海道から、最も遠い場所へ。

 

s-地図 20181202_113806.jpg

 

高知県の室戸岬です。

 

s-室戸岬 20181202_114623.jpg

 

安芸市から、徳島の海陽町に向かって山越えをし、

後は海沿いを走って岬をまわって、安芸市に戻る140キロ。

 

s-太平洋 20181202_110711.jpg

 

太平洋を横目に走る自転車。

瀬戸内の多島美とは真逆、雄大な水平線が延々と続いていました。

 

2019年も、この地が穏やかでありますように。

そう祈りながら、走り納めた1日でした。

 

 

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