銀輪通信 ~平昌オリンピックに、ふと思う~
20代はホントに滑った。
学生時代は大学のスキークラブに所属し
「岩岳」にも出た。
その学生の全国大会に向けてよく練習もした。
1シーズンで60~70日は山にこもっていた。
得意なのは「コブ斜」。
急斜面にコブがびっしり張り付いていると
嬉しくてたまらなかったし、
コケずに下まで降りられると、達成感に酔いしれた。
「急パラ」も好きだ。
フラットな急斜面をスピードに乗ってターンする爽快感、
重力と遠心力と抗力と風と雪質と・・・
全ての自然条件に自分を調和させ
綺麗なターン弧を描けた時は最高だ。
2本の板を使って、ただ上から下におりるだけ―
山の上から下へ。
また上がって、下へ下へ。
飽きずに何本も何本も
何時間も、何日も―
だから平昌五輪の選手たちのことが分かるというわけではない。
むしろかつての感覚があるからこそ、
その「人間離れ具合」がよくわかる。
ボートでオリンピック5大会連続出場の鉄人、
武田大作さんは、かつてこう話してくれた。
「オリンピックは、ビックリ人間大集合ですよ」
20年あまり世界のトップレベルを舞台にしてきた武田さんこそ
「ビックリ人間」だと思ったが、
武田さんから見ても「オリンピック選手」は、
やはり「凄い」らしい。
もちろん冬のオリンピックも同じなのだろう。
さて、ロードバイクに乗っている私。
2011年からだから、7年目になる。
特に、坂を上る「ヒルクライム」が楽しい。
山の麓から頂をめざし、ひたすらべダルを踏みしめていく。
よく聞かれる。「なぜ?」
難しい質問だが、自分ではこう感じている。
「昔、山を下り過ぎたから」
人生はプラスマイナスゼロになるように
うまく出来ているような気もする。
(輪春到来!しまなみ海道)
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