輝け!えひめ国体の向こうまで ~野村高相撲部 田中大介選手~
江戸時代から160年以上にわたり
「相撲」が盛んな乙亥の里、 西予市野村町。
この町で今、1人の高校生が新たな道へ踏み出しました。
野村高校出身 田中大介選手。
去年の全国高校総体、わかやま国体で準優勝に輝いた
角界注目の力士です。
田中選手の強さの秘密はなんと言ってもこの体。
身長183センチ 体重155キロ!
「小さいころからご飯をいっぱい食べたら大きくなりました」
そう、はにかみながらも、地元の大先輩、片男波親方=
元関脇「玉春日」の現役時代の「154キロ」をすでに上回っています。
小学5年生で体重100キロを超えた田中選手は
6年生の時、四国大会2連覇、
野村中時代には都道府県対抗選手権で全国ベスト8に入賞しました。
「相撲がなかったら特に何もないので...
この野村に生まれて、「相撲処」に生まれて本当に良かったと思ってます」
田中選手は、野村高校の畜産科を卒業。
30人のクラスで、席は教室のど真ん中。
机も椅子も特大サイズ、 歴代相撲部員のお下がりでした。
田中選手の持ち味は、
組まずに押し切る 「突き押し相撲」。
それは、地元の大先輩、元関脇・玉春日関の代名詞でした。
その突き押しが炸裂したのが、去年7月の、「全国高校総体準決勝」
田中選手は前に出続け、県勢としては「60年ぶり」となる決勝進出を果たしました。
さらに、去年のわかやま国体でも準優勝。
決勝戦の後、悔し涙を流した田中選手でしたが、
それはあすへのエネルギー。
ここからが本当の勝負です。
野村高伝統の突き押しにさらに磨きをかけ、
たゆまぬ努力を積み重ねる、「田中大介選手」18歳。
気は優しくて、力持ち―
「満員の両国」に迎えられる時を夢見て、
この春、新たな一歩を踏み出します。
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