「ギンギラギンにさりげなく」
一瞬、耳を疑った
愛媛FCの2016シーズン「新体制発表会見」
過去最高の5位につけ、チーム史上初のプレーオフ進出と
充実の1年を演出した「木山隆之監督」。
その手腕にさらに期待が高まる就任2年目の意気込みを問われ、
指揮官はいつも通り、一言一言、確認しながら慎重に話し始めた。
言葉の力―
選手にかけるわずかな一言が、大きな勇気になり、
会見で放つ一言が、時に地域を動かす原動力になる。
その指揮官が、突然口にした
「ギンギラギンにさりげなく」
近藤真彦の代表曲である。
そう、去年大晦日の「紅白歌合戦」で、白組のトリを務めたのがこれである。
しかし、なぜ木山監督は・・・
アラフォー世代にとって「マッチ」は青春時代の男性アイドル筆頭であり
その代表曲が「ギンギラギンにさりげなく」だ。
♬「そいつが俺のやりかた~」 みんな歌った。意味など考えずに。
木山監督も当時は、そのタイトルの意味が分からなかったと打ち明ける。
しかし2015年の「土壇場」、12月31日の午後11時半過ぎ
木山監督の脳裏に浮かんだこと―
「ギンギラギンにさりげなく」 は悪くないな
相反することが、物事として成立することもある。
充実のシーズンの後の就任2年目。当然、プレッシャーは大きい。
その中でも、しっかりとした目標設定は大事である。
しかし―
「J1昇格」 という言葉に宿る甘美な響きと、
「地道にコツコツ」という背伸びなしの堅実な姿勢。
相反する2つの言葉の狭間で、
今の愛媛FCを 「全力」で「前進」させるために必要な言葉はどっちなのか。
その答えが、「ギンギラギンに さりげなく」だったのである。
そして、 「そいつが木山監督のやり方」なのである。
「無欲」のプレーオフ進出と
「狙ってつかむ」プレーオフ進出。
越えるべきハードルは低くはない。それでも―
「プレッシャーがあった方が、楽しいですよ」
笑みを浮かべる指揮官。
開幕が、今から待ち遠しい。
(新加入選手4人とポーズをとる 木山隆之監督)
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