高橋浩由の「スポーツ素敵に隠し味」

2016年1月14日(木)

「7連覇」と「秩父宮の青空」

あけまして おめでとう ございます。

 

先日、東京の秩父宮ラグビー場に

「ラグビー全国大学選手権」の決勝戦を見にいきました。

 

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「世界中の青空を集めたような・・・」

実況中継の常套句、でもその通りでした。

 

帝京大学 対 東海大学

まさに、紅組 対 青組

 

紅組が目立つのは、いつの時代も一緒。

さらに「7連覇」がかかっているとなれば

バックスタンドも御覧の通りです。

 

 

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スタンドの向こうには、神宮外苑の銀杏並木。

全てを脱ぎ捨ててまっすぐに伸びる木々の姿は

ラグビーハイシーズン到来を告げています。

  

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そして決勝戦にしては「控え目」なホイッスルが鳴り響き、

80分後、帝京大は「7連覇」を達成しました。

 

でも、試合は序盤から「青組」」ペースでした。

ボールは「帝京」、タックルは「東海」。

赤がもって大歓声、青のタックルでため息と悲鳴・・・

これが30分続きました。

 

まだ、0対0 

 

次第に青組の背中を押し始める 「秩父宮の青空」。

 

そして均衡を破ったのは「東海」でした。

前半31分、ラインアウトからモールを押し込み

フランカーの選手が先制の「トライ」。

秩父宮がどよめきと歓声に包まれます。

 

なにかが起きる―

 

「予感」は醍醐味、

「場の空気」こそ「確信」の構成元素。

 

「絶対王者」と5対5の同点で前半を折り返すころには

「東海」の可能性を「歴史」から裏付けようと

ファンの指先は手元のモバイルギアを叩き始めていました。

 

後半「帝京」は、本来のラグビーを取り戻しました。

速いテンポでボールを操り、流れを変えました。

 

結果は、帝京大 27-17 東海大

 

そして試合が終わり、「7連覇」の文字が独り歩きし

翌日の見出しを飾りました。

 

しかし「7連覇」を称える心の震源は

「秩父宮の空気」を変えた東海大の「30分間」に凝縮されています。

 

 

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「いい決勝戦だったね」

 

銀座線「外苑前駅」に向かう人波の中、

聞こえてくる賞賛のつぶやき。

視線を上げれば、

そこには 冬の西日に揺れる 「赤い小旗」が

 

 

 

 

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