「世界の舞台」に挑む「野球」女子
サッカー男女の快進撃や女子の卓球団体、バレーボールなど
熱気と結果の一致具合は、ほう酸水の溶解度曲線のように
今、まさに上昇カーブを描いている。
その一方で実感する寂しさ。
それは、オリンピック競技から外れた「野球」。
スカパー放送を眺めれば、
NPB球団各地のスタジアムでは
確かに夏休みで賑わってはいる。
ただ、短期決戦で「金メダル」を争う一発勝負は
また違う意味で非常に魅力的だ。
今や「WBC」出場にも暗雲立ち込める日本球界では
「世界が舞台」という、
どの競技でも当たり前になりつつある夢さえも
抱きづらい状態だ。
それでも!
選手達はしっかりこの夏も白球を握りしめている。
「女子野球ワールドカップ」が
あすカナダ・エドモントンで開幕する。
この大会を前に女子の日本代表選手20人が、
先日、松山市のマドンナスタジアムで最終合宿を張った。
2008年松山開催でのワールドカップ初優勝以来
3連覇のかかる日本は、
新谷 博監督のもと調整具合は万全のようで
「普通にやれば勝てる状態」だとも。
(新谷監督の指導を受ける日本代表選手たち)
練習を見ていても、選手達の「たくましい」腕っ節には
プライドという筋肉が躍動し、まさに頼もしい限り。
そんな中、合宿最終日のこの日、
フリーバッティングのピッチャーを務めたのが
マドンナ松山の「坂本加奈」投手。
実は、ワールドカップ日本代表候補として
チームに帯同していたが、
最終20人枠の選考からは落選。
カナダ行きは叶わなかった。
「残念です」
それでも炎天下の中、大粒の汗を飛び散らせ
元同僚に黙々と「打たれまくる」その姿は
日の丸をつける代表選手たちの心に火をつけたはず。
前代表監督で現在、日本女子野球協会理事長の大倉孝一理事長も
「必ずいい報告が出来るように頑張ってきます」と明言する。
ワールドカップ3連覇を果たした後、
再び日本代表メンバーは松山に集結することに。
8月25日に開幕する「全日本女子野球選手権」。
坂本投手は「マドンナ松山」のエースとして
3連覇メンバーに真っ向勝負を挑む日を楽しみにしている。
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