高橋浩由の「スポーツ素敵に隠し味」

2012年8月 9日(木)

「世界の舞台」に挑む「野球」女子

サッカー男女の快進撃や女子の卓球団体、バレーボールなど

熱気と結果の一致具合は、ほう酸水の溶解度曲線のように

今、まさに上昇カーブを描いている。

 

その一方で実感する寂しさ。

それは、オリンピック競技から外れた「野球」。

 

スカパー放送を眺めれば、

NPB球団各地のスタジアムでは

確かに夏休みで賑わってはいる。

 

ただ、短期決戦で「金メダル」を争う一発勝負は

また違う意味で非常に魅力的だ。

今や「WBC」出場にも暗雲立ち込める日本球界では

「世界が舞台」という、

どの競技でも当たり前になりつつある夢さえも

抱きづらい状態だ。

 

 

それでも!

 

選手達はしっかりこの夏も白球を握りしめている。

 

「女子野球ワールドカップ」が

あすカナダ・エドモントンで開幕する。

 

この大会を前に女子の日本代表選手20人が、

先日、松山市のマドンナスタジアムで最終合宿を張った。

 

 

s-女子野球日本代表 その1.jpg 

 

 

2008年松山開催でのワールドカップ初優勝以来

3連覇のかかる日本は、

新谷 博監督のもと調整具合は万全のようで

「普通にやれば勝てる状態」だとも。

 

 

s-女子野球日本代表 その2.jpg 

(新谷監督の指導を受ける日本代表選手たち)

 

 

練習を見ていても、選手達の「たくましい」腕っ節には

プライドという筋肉が躍動し、まさに頼もしい限り。

 

そんな中、合宿最終日のこの日、

フリーバッティングのピッチャーを務めたのが

マドンナ松山の「坂本加奈」投手。

 

 

   

s-マドンナ坂本投手 その1.jpg

 

 

実は、ワールドカップ日本代表候補として

チームに帯同していたが、

最終20人枠の選考からは落選。

カナダ行きは叶わなかった。

 

「残念です」

 

「世界の舞台」に立てなかった悔しさ―

それでも炎天下の中、大粒の汗を飛び散らせ

元同僚に黙々と「打たれまくる」その姿は

日の丸をつける代表選手たちの心に火をつけたはず。

 

前代表監督で現在、日本女子野球協会理事長の大倉孝一理事長も

「必ずいい報告が出来るように頑張ってきます」と明言する。

 

 

s-マドンナ坂本投手 その2.jpg

 

しかしこの夏、坂本投手には続きがある。 

 

ワールドカップ3連覇を果たした後、

再び日本代表メンバーは松山に集結することに。

 

8月25日に開幕する「全日本女子野球選手権」。

 

坂本投手は「マドンナ松山」のエースとして

3連覇メンバーに真っ向勝負を挑む日を楽しみにしている。

 

 

 

 

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