「疑問」は「感動」
「どうやったら こういう着地ができるんでしょうか」
金メダルに輝いた内村航平選手の「跳馬」の着地が
ピタッと決まった直後、
実況アナウンサーが思わず漏らした言葉...
共感した。
そういう言葉なんだと思う、響くのは。
1964年東京オリンピック。
体操の団体と「跳馬」で金メダルに輝いた宇和島東高校出身、松田治広さん。
旧姓「ヤマシタ」。
そう、あの「ヤマシタ跳び」の山下さんに
96年アトランタオリンピック直前、
愛媛を代表するメダリストとしてインタビューをさせていただいた。
今でも覚えている。
松田さんが体操を始めたきっかけを話してくださった時の話。
後に自分も進むことになる日体大の選手の演技を
目の当たりにして
「な~んであんなことが出来るんだろう
ど~やったらあんなことが出来るんだろう」
栄光へのストーリーの全てはそこから始まったという。
その思い出話を語っている時の松田さん。
本当に目がキラキラ輝いていた。
体の底から沸きあがって来る思いは
決して難しい言葉ではない。
内村選手の演技と実況アナウンサーの言葉を聴いて
16年前のそんな出来事を思い出していた。
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思わず口をついた心の叫び・・・
頭を巡らせていると・・・
自分にもあった!
しかもこの夏。
「えっ、もう交代?」
これだ。
今治西 対 川之江の決勝戦。
1回表、川之江の攻撃、1アウト3塁、2ボール。
今治西の大野康哉監督は、
先発「伊藤」を2番手「中内」に交代させた。
「伊藤」といえば小松戦で9回1アウトまでノーヒットノーラン、
西条戦では延長11回無失点完投するなど
この夏、ノーシードの今治西の快進撃を支えた重要人物の1人だ。
しかし、プレーボールからわずか9球。
大野監督は前日の準決勝から連投の伊藤を変えた。
試合前、大野監督は報道陣に語っている。
「先発はもちろん伊藤です。これまでの流れもありますし」
ただ、こうも断言していた。
「もちろんきょうも継投が前提です」
とはいえ、わずか9球で・・・
結局、リリーフ登板した中内は
MAX141キロの球威を武器にロングリリーフに成功。
大野監督の起用に見事に結果で応え、優勝投手になった。
「な~んでそんな決断ができたんだろう
ど~したらそんな決断ができるんだろう」
「疑問」は「感動」につながり、
「感動」は「行動」につながり
「行動」は「栄光」へとつながる・・・のかも。
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