高橋浩由の「スポーツ素敵に隠し味」

2012年7月17日(火)

「動の仕掛け」と「静の仕掛け」

「流れが変わる時」

 

 

それが受動的要因よりも能動的要因であれば、

最後の結果がどちらになっても

現場にはとても清清しい風が吹く。

 

今治球場の第1試合。

今治西vs松山東。

 

2対2の同点迎えた7回ウラ、

1アウト後、「1番池内」は

この試合3本目のセンター前ヒットで出塁。

 

大事にしなければならないランナー。

しかし「俊足」の池内。

 

勝ち越しのランナーが1塁と2塁では

そのプレッシャーのかかり具合は全く違う。

ましてや快足の「池内」なら、ワンヒットで1点。

 

ここは即、スチール・・・と思った。

 

ところが今治西の大野監督は2-2まで待った。

池内が走ったのは5球目。

結局2塁を陥れる。

 

つまり、快足池内を1塁から動かさないことで

逆に、松山東マウンド露口の打者への意識を散漫にさせ、

カウントを「フルカウント」に導いた。

まさに大野監督の「仕掛け」。

 

そして結果的に、2番檜垣はヒッティングに集中でき、

次ぎの6球目、高めのストレートをライトスタンドへ。

これが決勝の2ランホームランになった。

 

 

******************************

 

 

勝つために、

自分たちの長所を出すか。

相手の長所を消すか。

 

今治西の2番手、サウスポーの伊藤。

得意な球は大きなカーブ。

 

2点ビハインドの松山東は8回1アウト後、

1番由井がレフト前ヒット。

球種はカーブ。

 

ここで、代打が送られた。

打席は1年生の村上。

 

初球、村上はカーブを見送った。平然と。

ストライク。

これを今西のキャッチャー曽我部はどう見たか。

 

そして2球目はカーブだった。

結果はレフト前ヒット。

 

「まだ東高の1年生」だが、

初球の見送りはまさに村上の仕掛け―。

相手の最も自信のあるボールを叩くための伏線。

中学時代、四国大会優勝チームのキャプテン。

さすがの一振りである。

 

そしてランナー1塁3塁とチャンスは広がり、

3番青柳のタイムリーヒットを呼び込み

1点差に詰め寄ることになった。

 

願わくば「タラ、レバ」の世界になってしまうが

青柳のタイムリー以降、

村上が3塁に達していれば、

この試合ノーヒットの4番戎田に出せる

「サイン」の選択肢は増えただろう。

 

流れを変える「動の仕掛け」と「静の仕掛け」

目に見えないものこそ見落とせない。

 

 

 

■今治球場 1回戦   今治西4-3松山東 2時間11分

コメント

コメントする

  • 個人情報の取扱いについて(必ずお読みください)
  • コメントはあいテレビの判断により掲載されないことがあります。
  • コメントの内容を編集することがあります。
  • 名前はペンネームでもかまいません。

※メールアドレスはサイト上に公開いたしません。

アナウンサールームトップに戻る

プロフィール

最近の記事

月別アーカイブ

2022年
2021年
2020年
2019年
2018年
2017年
2016年
2015年
2014年
2013年
2012年
2011年
2010年
2009年
2008年