心が響いた瞬間
きのう石毛宏典さんの講演会を取材させた頂いた。
ひめぎんホールの客席には
18歳以上の専門学校、各種学校の男女が約1000人。
この構図自体に興味があった。
「熱血肉食系」と「草食系男子」。
響くだろうか―
「あいさつと返事は大きな声で!」
「人の話しを聞くときは、相手の目を見て聞け!」
まず、自身が開く「石毛野球塾」の生徒との約束から入ったが、
石毛さんの「熱」がまっすぐ伝わるのか、少々不安になった・・・
しかし―
「四国アイランドリーグ」を立ち上げた思い。
「千葉のよそ者」が「四国」に受け入れてもらうまでの「汗」。
常勝西武ライオンズの1億円プレーヤーが直面した「挫折」と「気づき」
そして浮き彫りになっていった「夢」。
さらにアイランドリーグで「再生」を誓う若者たちとの会話・・・
1時間半はあっという間だった。
杞憂に過ぎなかった。
「前心」、「朴心」「根心」、「耕心」、「捨心」。
左手にマイク、右手にホワイトボードのマーカー。
石毛さんは、現役時代に掲げたスローガンを1つ1つ紹介した。
「大切なことは目に見えないことが多い。
木の根のように。
見えないものを見つめていきたい」(根心)
現役時代、慢心しないよう「心のあり方」には
徹底的にこだわったという。
そして、石毛さんは切り出した。
「最近は『我流』または『自己流』を
『個性』だと勘違いしている人が多い」
まず「形」があってこそ「ぶれない軸」が出来る。
さらに軸ができても「志」がないと、
いくら真面目にやっても「ぶれる」。
石毛さんは「基本」の大切さと
それを身に着けるために必要な「聞く」姿勢を説いた。
講演終了後―
会場の若者が手をあげた。
マイクが渡った。
19歳、専門学生、県内強豪野球部出身、ベンチ入り経験ゼロ。
「あります!」
石毛さんは即答した。
彼が、人生に
ベンチ入りできなかった3年間だった
今でも野球は好きだ。
でも、専門学校もある。
どうすればいいんだろう・・・そんな風にも見て取れた。
「心の迷い」を吹き飛ばした。
「おう!うちに来て野球やるか!」
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