高橋浩由の「スポーツ素敵に隠し味」

2008年6月 2日(月)

文字と真実


たまには日記を「書いてみよう」と思う。

いや、そもそもこの日記は
「キーボードを叩いて」文字を連ねているだけだ。
「手書き」の文字ではない。

最後に「手書き」の日記を書いたのはいつだろう。


   *   *   *   *   *


レンタルビデオ店に入った。

映画好きの私は、毎日映画を見ていたい・・・が、
最近は週に1本が精々だ。
なかなか時間がとれないのが寂しい。

だからレンタルビデオ店にズラリと並んだパッケージから
1本を選ぶ時はどうしても慎重になる。

そんな時、頼りにしているのが「手書き」のメッセージ。
店員さんたちが実際にその作品を見た感想を
短い「メモ」にしてあるアレだ。

すごく参考になる。
パッケージ上に踊る洗練された言葉よりも。

なぜか・・・

「手書き」の文字だからかもしれない。


1つの作品に2つも、3つも感想のメモが並んでいることもある。
字体も違えば、着眼点もバラバラだ。
でもその1枚1枚には「個性」がある。

作品を褒め称えたのもあれば、
役者の演技をこき下ろすものもある。
でも、賛否両論入り混じった作品ほど興味をそそられる。

借りたくなる。

その「手書き」の文字になら、騙されてもいいとさえ感じる。

なぜか・・・

時間を共有しているかのような感覚・・・か。

文字を書く。
手で書く。
汚い字だ。
もう少し綺麗な字が書けたらなあ。

でも、伝えたいことがあるのなら、やっぱり「手書き」を選ぶ。
そこには、「真実」があるような気がするからだ。
消しゴムの跡も、真実だ。

全てが「感情の軌跡」として、相手に贈られるからかもしれない。
そこに人間臭さを感じとれるからかも。

 ***   ***   ***   ***

きのう、娘の書いた日記を読んだ。

そして、自分の手を見る。


真実を伝えているだろうか――

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