高橋浩由の「スポーツ素敵に隠し味」

2008年3月18日(火)

カギは「足りないもの」





浦和レッズがまた負けた。
しかもホームの名古屋グランパス戦で。

開幕戦の横浜Fマリノスにも負けた。
2連敗だ。勝ち点ゼロ。
年間65億が動くチームが・・・だ。
最高の選手が揃っているのにだ。
実力は日本一だろう。
しかし全ての勝負はその位置からどう仕掛けるかで決まる。
常識だ。

玉田誠の参戦しているモトGPだってそう。
予選レースの周回ラップの争いは言うなれば、
マシン自体の性能の勝負だ。
マシンの実力ナンバー1のバイクが
ポールポジションを取る確立は高いだろう。

しかし最終日の本戦は、それとは違う。
やはり最後は1対1の勝負。
300キロで直線をぶっ放し、迫り来るコーナーを前に
先にブレーキをかけたら負けだ。

ギリギリの世界で心技体全ての要素が問われる。
マシンの実力だけが勝敗を分けるのではない。
「足りないものを補う力」こそが結果を左右する。

高知キャンプ中のこの日、
オリックスバファローズの梶本達哉投手は何度も高く跳んだ。
繰り返し高く跳んで、アピールし続けた。
90メートルダッシュでも20本手を抜くことは無かった。

この日、梶本は肩に違和感を覚えていた。

よって、ノースローデーとなった。
ピッチャーがボールを投げない日・・・。
だからこそ、できる範囲で最大限のアピールをし続けた。
これまで順調に来ていただけに評価を落としたくなかった。

だから梶本は「姿勢」で勝負に出た。
それはブルペンにいるよりも首脳陣の心を捉えたかもしれない。


才能は魅力的だ。
しかし勝負を決めるのは
「足りない物に気付く才能」なのかもしれない。

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