高橋浩由の「スポーツ素敵に隠し味」

2020年3月11日(水)

2020 for 第100回大会 えひめ楕円の青春 ③99年決勝

「花園」が、第100回を迎える2020年。

その歴史を支えてきた全国の歴代の高校ラガーマンたち。

愛媛でも、青春の日々を楕円球に捧げ、

その集大成「花園予選」では、

むき出しの闘志を解き放ったラガーマンたちがいた。

その「決勝戦」の生中継番組で、
私、高橋が実況を担当させていただいた
24年間の頂上決戦を振り返っていく。

4回目の今回は、「99年」の決勝戦。

では、キックオフ!

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99年の高校ラグビー界では、

まず新人大会で新田が優勝したものの、決勝戦は

〇新田 22-20 松山聖陵  と大苦戦。


さらに春の四国大会県予選でも新田が優勝したものの、決勝戦は

〇新田 26-12 松山工  と後半逆転したものの、苦戦。


それでも6月の県高校総体(10人制)では、決勝戦で

〇新田 43-0 松山聖陵  と圧倒。

その結果、秋の全国高校ラグビー大会県予選は

第1シード新田、第2シード松山工、

第3シード松山聖陵、第4シード松山城南を軸に大会は進み、

決勝では 1シードと第3シードが 花園切符を争いました。

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県総合運動公園で行われた全国高校ラグビー愛媛県大会決勝

新田 対 松山聖陵戦。


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新田のキックオフで始まったこの試合、

前半4分、相手ボールを奪った新田は、ブラインドサイドから山本が突破。

そしてウイング渡部にボールを繋ぎ、渡部はキック。

このボールを福田が取って、中央にトライ。 

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新田が先制します。


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この後、両チーム互角の戦いを繰り広げますが、

前半25分、新田はフランカー若松の個人技でトライ。

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ゴールも決まって、新田が14対0とリードして前半を折り返します。


後半に入っても新田の勢いは衰えず、

強烈なハンドオフから右隅に飛び込んだのは、山本。


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さらに左ウイング丹生谷も俊足を飛ばして、トライ。


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結局、スコアは

新田 31-0 松山聖陵

新田が、個の能力の高い松山聖陵をノートライに封じ

3連覇を達成しました。

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 ◎スタメン

 【新田】       【松山聖陵】       

 1中島        1小栗
 2山本        2渡辺
 3高橋        3吉田
 
 4畠山        4平岡
 5中村        5時岡

 6若松        6阪本
 7福田        7森岡
 8柚ノ木        8相原

 9脇坂        9岩崎
10大政        10平尾

11丹生谷       11上田
12芳野        12河野
13天崎        13森柄
14渡部        14野中
15越智        15越智


【全国高校ラグビー大会】

1回戦 〇新田 19-15 富山一

2回戦 〇新田  0-70 国学院久我山

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感動をありがとうございました!




2020年3月 9日(月)

「新型コロナウイルス感染拡大防止対策の影響で」×100


「新型コロナウイルス感染拡大対策の影響で」


「新型コロナウイルス感染拡大対策の影響で」


「新型コロナウイルス感染拡大対策の影響で」



          ふぅ

     


■3月3日(火)


全国高校選抜ラグビー大会 開催中止が決定


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四国代表として全国選抜大会出場が決まっていた松山聖陵ラグビー部。

晴れの舞台を失った。

結局、全国高体連管轄20以上の全競技の全国選抜大会止が決定した。



■3月4日(水)


"春のセンバツ"=選抜高校野球大会は、無観客での開催へ

但し、中止も視野に、決定は3月11日に持ち越し


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(TBS Nスタ 18時14分30秒)


■3月5日(木)


愛媛マンダリンパイレーツの今治強化合宿

練習見学、試合観戦を中止の中でスタート。


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(今治市営球場 正面入り口にて)


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(新型コロナ対策の徹底を選手らに呼び掛ける薬師神社長)



■3月9日(月)

NPB&Jリーグ 新型コロナウイルス感染拡大対策連絡会議の第2回会議で

専門家チームは「ペナンントレースの開幕延期が望ましい」と提言


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(ゴゴスマより)


結局、NPBは今月20日の開幕延期を決定。4月中の開幕を目指すことに。

Jリーグは、今月18日からのリーグ戦再開の再延期を決定。4月3日の開幕を目指すことに。



そして、"コロナ疲れ"に負けそうになり

「深呼吸の必要」を感じて―


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ロードバイクでヒルクライムへ。


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(松山市の夫婦山近くから 斎灘を望む)



そして気づかない内に、春はもうすぐそこまで。


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里山には今年も 「黄色いせせらぎ」がゆるやかに。


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(菊間町にて)



新型コロナウイルス感染拡大防止対策の影響で―


         ふぅ







2020年3月 4日(水)

「無観客」の静寂と喧騒


私は「無観客試合」を経験したことがある。

 

静かに球場入りし、

 

静かなロッカーでユニフォームに着替え、

 

スパイクのひもを結び、

 

キャッチャーミットを抱え、

 

薄暗い通路を通りぬけてグラウンドに出る。

 

目に飛び込んできたのは、誰もいないスタンド―

 

そして、スコアボードには、こう刻まれていた。

 


【あいテレビ vs テレビ高知】(^^)/


 

野球王国の聖地、「坊っちゃんスタジアム」で行われた

JNN系列 中四国地区屈指の好カードだ。

 

私たちは黒字に白の縦じまという

まるでかつての「たけし軍」のような珍しいユニフォームに身を包み、

胸に躍る「パラダイス」の名のもとに勝利を目指した。

 

攻撃ではバッターに「狙っていけ~」と鼻息も荒く発破をかけ、

守備では、ピッチャーを「ドンマイドンマイ!」と励ますなど、

誰彼ともなく、休みなく送られる声援は、

無人の乾いたスタンドに、銀屋根に、とても心地よく響き渡っていた。

 

そんなことを思い出していたのは先週の日曜日、

インターネット放送で「無観客」で行われたプロ野球のオープン戦を見ていた時だ。

 

「カコーン」「カシッ」「クワッ」「スコーン」

乾いた打球音がこれでもかとドーム内に響き渡る。

 

あ~なんという快音!

 

「バシッ」「ビシッ」「パシーン」「スタッ」

白球とグラブの衝突が生み出す皮の摩擦音が

巧みの技を一層引き立てている。

 

あ~なんという心地よさ!

 

そして、ヒットになり、アウトになり、オーバーフェンスが飛び出せば

あちこちから一斉に湧き上がる「地鳴り」のような選手たちの叫び声―

 

あ~なんということよ。

プロでもこれほどまでに声を出していたのか!

 

生活をかけ、家族を背負い、しのぎを削っているグラウンドで

選手たちの口から思わず飛び出す心の叫び・・・

 

あ~なんと生活感満載なんだろう。

美しく生臭い人間の営みよ。

 

「無観客試合」が、図らずしてあぶり出してくれた

プロ野球の新たな魅力、そして価値―

 

 

そして"センバツ"だ。


「無観客開催」か「中止」か―


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(阪神甲子園駅前にて)


 

きょう運営委員会の長い話し合いの末に

日本高野連の八田英二会長が、

午後6時14分30秒に発した答えは

 

「無観客試合で準備を進めてもらう」

 

ただ、依然中止の判断も含め、開催有無の結論は、

1週間後の「3・11」に持ち越された。

 

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(甲子園球場1塁側アルプスより)


楽しみ方はいくらでもある。

 

ただ、"センバツ"は高校生の部活動だ。

議論は違う次元で行われている。

 

ちなみに野球以外の高校スポーツ界で

同時期に行われる「全国高校選抜大会」。

こちらでは高体連管轄の競技だけでも

柔道や弓道、なぎなたなど5つの武道や

卓球、ソフトテニス、ハンドボール、ラグビーなど

5つの球技を含め、すでに「20」の競技で大会の中止が決まっている。

 

 

それでも野球だけは特別なのか―

 

「1995年」も「2011年」も開催されたセンバツ。

 

国民に届けるのは、今回も「勇気」と「感動」だけならばいいのだが。


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