高橋浩由の「スポーツ素敵に隠し味」

2018年1月29日(月)

だから、宮沢りえ 

 

結局、いつも目を奪われてしまうのである。

 

 

「今度、朝日ヶ丘にリハウスしてきました白鳥麗子です」

 

校舎の廊下を小走りして急ブレーキして、バイオリン弾いて。

 

♪三井のリハウス~

 

「宮沢りえ」 である。

 

 

 

あれからざっと30年―

 

まだ「宮沢りえ」なのである。

 

 

 

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先日、舞台「近松心中物語」を観た。

 

東京の新国立劇場は、平日の日中にも関わらず満員。

 

暗転し、幕があがり、

象徴的な無数の赤い風車とともに

そこには「日本」が浮かび上がる。

 

時は元禄、大阪新町の廓街―

遊女・梅川と飛脚宿の養子・忠兵衛との恋物語

その梅川が「宮沢りえ」だ。

 

物語は、二組の男女に訪れる過酷な運命と

そこから始まる逃避行。

 

凍えるほどの雪の中、互いの愛が深まるほど、

その行く先は細く狭くなり、そして「死」がちらつく。

そして―

 

 

 

穏やかならざる妖気をまとい、

追いつめられ、

薄いベールが一枚づつ脱ぎ捨てられるほど

現れてくる芯の強さと念の深さ・・・

 

そんな役が「宮沢りえ」には合う。

 

 

いや、「宮沢りえ」が演じるそんな人間に

私は惹かれるのかもしれない。

 

 

 

「近松心中物語」

 

作:秋元松代  演出:いのうえひでのり

亀屋忠兵衛...堤真一

遊女梅川 ...宮沢りえ  

傘屋与兵衛...池田成志

傘屋お亀...小池栄子

 

新国立劇場 ~2月18日

 

 

 

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(東京・渋谷区 新国立劇場にて) 

2018年1月27日(土)

松山聖陵 センバツ初出場

 

 

「謹んでお受けいたします」

 

  

午後3時37分、渡部正治校長が受話器をとった。

 

短いやりとりを終えると、静かに受話器を置いた。

 

第90回選抜高校野球大会。

 

松山聖陵野球部の初出場が決まった

 

 

 

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吉報は直後、校長から聖陵ナインに伝えられた。

そして冷たい北風の中、荷川取監督が3度宙に舞い、

 

眞栄城キャプテンは5回宙に舞った。

 

そして3人目は、マネージャーの田辺飛雄馬選手。

 

 

 

いいなあ、高校野球は

 

 

 

その後、新聞各社の写真撮影が始まり

 

テレビ各社のインタビュー。

 

「おととしの夏、先輩たちが為し得なかった

 

           甲子園初勝利を目指します」

 

選手たちの帽子は澄みきった青空に高く羽ばたいた。

 

 

 

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見守る在校生や教職員、刺激を受けるラグビー部員。

 

西日を受けた校舎の影にも熱い血が通い始めるのが分かる。

 

 

学校内は華やかな雰囲気に包まれ

 

松山市久万ノ台の小高い丘の上には

 

確かに一足早く春が訪れた。

 

 

 

いいなあ、甲子園は

 

 

 

これから次々にやってくる初めての体験。

 

そのたびに成長していく選手達。

 

きょうはきのうと違い、あしたはきょうより素晴らしい。

 

 

こうして甲子園に、とんでもないドラマが生まれる。

 

 

 

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3月23日、甲子園に全国36校が集いセンバツが始まる。

 

初出場は10校。

 

 

その一つが「松山聖陵」だ。

 

 

 

 

2018年1月 3日(水)

「正月を花園で迎える」チーム

 

明けましておめでとうございます。

2018年は平成30年。

感慨深いですね。

 

花園に行ってきました。

実は12年ぶりです。

感慨深いです。

 

近鉄奈良線、東花園駅。

駅舎も駅前も綺麗になってました。

 

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壁にはラグビーボールがドンとあって素敵です。

ここから「聖地」までは一本道。

足元に目をやると・・・

 

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マンホールまで「ワールドカップ」!

そう、花園ラグビー場はもちろん「試合会場」。

歓迎ムードはあちらこちらに見て取れます。

例えばこちら・・・

 

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街灯には「日本」。

出場国の紹介です。

ワールドカップ、ジャパン、とくれば・・・

 

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そう! 「南アフリカ」です。

前回2015年大会の歓喜の一戦を思い出しますね。

 

そんな感慨に浸っていると・・・

着きました!

 

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「花園ラグビー場」です。

えっ、どこに?

 

実はその2019ワールドカップに向けて

改築工事の真っ只中なのです。

ゴールポスト裏などスタンドを増築していました。

 

そしてこの日は、12月30日。

朝一で向かったのは「第2グラウンド」。

ご存知の通り、花園ラグビー場には

3つのグラウンドがありますね。

 

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全て天然芝。しかもフカフカ(らしい・・・)

素晴らしいグラウンドです。

 

そしてまずチェックしたのが「ヒガシ」。

そう、目下国内高校最強チーム

連覇を狙う「東福岡」の試合です。

 

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でかい、速い、上手い。

すさまじい攻撃力です。

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東福岡の大勝を見届け、続いては第1グラウンドへ。

そう、メイングラウンドです。

感慨深いです。

 

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そして観戦2試合目は、大阪第三地区代表「常翔学園」戦。

かつて大阪工大高時代の4回を含む花園優勝5回の強豪です。

手前の紺色がそうです。

 

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しかしこの試合で常翔学園は敗れました。

倒したのは、島根代表「石見智翆館」。

自陣ゴールラインを背にした時のタックルは仰天レベル。

守備から流れを引き寄せジャイアントキリングに成功しました。

 

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観戦3試合目、登場したのは大阪第2地区代表 「東海大仰星」戦。

5大会連続18回目、ここ4年で2回優勝、前回準優勝、ベストエイト1回の

超強豪です。

ご存知、松山聖陵の渡辺悠太監督の母校です。

BK展開のスピード、正確さ、そしてウイングの決定力・・・

まるで良質なメロディを聴いているような感覚に包まれます。

 

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そして観戦4試合目は、泣く子もだまるAシード、神奈川代表「桐蔭学園」戦です。

2大会連続15回目、第90回大会では、現在日本代表「松島幸太朗」を擁し

東福岡と両校優勝。前回大会を含め準優勝も4度ある全国屈指の強豪です。

この試合も、FWの走力と推進力で前へ前へとテンポのいいラグビーで

どんどんトライを積み重ねていました。

 

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最後にこちらが、「第3グラウンド」。

陸上競技場ではありますが、芝は本物。

グラウンドに陰も一切できず、鮮やかすぎるグリーンが印象的です。

ちなみにこの試合は「佐賀工」戦。

35大会連続45回目の出場は今大会参加校の最長記録。

準優勝、ベスト4は1回、ベストエイトは11回の強豪です。

 

午後3時半にグラウンドを後にし、

新幹線と予讃線を乗り継いで

午後9時半には松山に戻りましたが、

1日にあれだけのトライシーンとタックルシーンを目の当たりにしたためか

車中、なかなか眠れず―

興奮をねじ伏せたのは、結局、アルコールパワーでした(^o^)/

 

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