銀輪通信 ~「富士ヒル」編~
標高3776メートル。
日本一高い山「富士山」。
でも、実際に富士山を目の前にして仰ぎ見ると
3776メートルという数字など
全く意味を感じなくなります。
「ああ、こりゃ日本一と言われるはずだ・・・」
そう深く納得させられる圧倒的な存在感を感じるのです。
先日、「Mt.富士ヒルクライム」に初めて出場しました。
参加者は全国から過去最多の「8600人」。
みんな、「オーラ」に引き寄せられているんですね。
表情にそう書いてあるからわかります。
山梨県の河口湖近く、富士北麓公園をスタートし
富士スバルラインを富士山五合目のゴールに向かって上る
「24キロ」ものヒルクライムのタイムレース。
もちろん戦っている相手は「自分」で、周りは「仲間」です。
•標高差:1,270m
•勾配:平均5.2%、最大7.8%
覚えているのは、前を行く人の背中とペダルを回す足元。
そして道中、確認できる
1合目、2合目、3合目・・・の表示。
ただ、ゴール前、最後の急坂で浴びた
沿道のスタッフの声援ははっきり耳に残りました。
「ガンバレ~」「あと少し~」「回せ~」
結局、タイムは「1時間35分47秒」
あと5分47秒で「ブロンズリング」というタイムでした。
でもそのことよりも
富士の懐に抱かれ、
地球的感覚の中ペダルを踏み続けていると、
あ~この風は、太古の昔から変わってないのかも・・・
妙に神秘的な心境になっていくのでありました。
24キロ続く「下り」の時。
眼下に広がる「富士の樹海」には
なにか吸い込まれそうになりました!
(富士の樹海)