少年が見上げた「1本の木」
木立の向こう、
練習グリーンをはさんで
画面中央の低木の先にある1本の木。
わかります?
どれ?
まあ、そこに何の変哲もない木があります。
高さは7~8メートル。
この木を見て、何をするか・・・
きょうのように暑ければ、
いい日影ができそうです。
一休みするにはもってこいでしょう。
ある日、一組の親子がこの木を見上げました。
「越してごらん?」
父親は少年に言いました。
すると少年は、
「クラブ」を握り
目の前の木を見上げました。
父親のラウンドにくっついて行っては
その練習グリーンで黙々とボールを叩いていた少年。
そしていつしか少年は、「木越え」に成功します。
少年は十数年後、ゴルフのとても上手な若者に成長しました。
少年の名は「松山英樹」。
場所は松山市の北条カントリー倶楽部。
今も、多くの子供たちが
この木を見上げているかもしれませんね。
そしてきょうも
松山英樹選手はクラブを握ります。