プロ野球四国初の3連戦。
こちらはJR市坪駅の様子です。
通称「の・ボール駅」
もちろん正岡子規にちなんでのものですが、
小さな駅が大混雑!
それでも、なにか嬉しくなる光景でした。

それにしても、
「強い阪神」の勢いそのままの3日間でしたね。
メッセンジャーの完封劇にうなり、
岩村明憲の4三振に人生を感じ、
鳥谷のシュアな打撃に基本の大切さを噛みしめ、
筒井和也の成長ぶりに目を細め
バレンティンの規格外のパワーに圧倒され
新井の豪快な一発に松山との相性の良さを再確認しました。
そんな中・・・
試合前のマウンドで「めった打ち」にあっている
投手がひとり・・・

背番号は「105」番。
阪神のバッティング練習で打撃投手を務めていたのが
「小山内大和さん」
元愛媛マンダリンパイレーツのピッチャーです。
2005年から3シーズンプレーし、
抜群の制球力と90キロ台のスローカーブを駆使しながら
バッターを手玉に取っていた姿は痛快そのものでした。
一見、「寡黙」に見えるその佇まいも
「芯の強さ」の裏返しで、
愛媛を離れた後も、富山サンダーバーズで現役を続け、
2008年には、北陸の独立リーグ「BCリーグ」で
最優秀防御率、最多勝、シーズンMVPにも選ばれるなど
自身の信念に基づき投球術に磨きをかけていたと聞きます。
翌年までプレーし、
2010年から阪神の打撃投手に転身した
小山内大和投手。
NPB選手という夢は叶わなかったものの
今、「猛虎打線」を間違いなく支えている「105番」は
以前にも増して、
投球フォームが大きく、大きく見えました。
「最近、パイレーツはどうですか?」
―みんな頑張ってるよ。
「来年、10年目ですね」
そう一言つぶやいた「大和さん」は
ネット越しに、クールに微笑んでいました。