高橋浩由の「スポーツ素敵に隠し味」

2013年2月 1日(金)

「言葉の力」

昔、小学校のどこのクラスにもいた「いじめっ子」。

 

とは言っても、今の時代の「いじめ」とは違い

 

いわゆる「ちょっかい」を出してくるようなものですが、

 

なぜ「手」を出してしまうのか―

 

 

その主な原因のひとつには、

 

「うまく思いを伝えられない」ことがあったように記憶しています。

 

 

伝えたいことがあるのに、うまく言えない!

 

あ~、もう、こっちを向いてくれッ!

 

'バシッ'

 

 

******************************

 

柔道女子日本代表の園田隆二監督。

 

 

トップ選手15人から暴力行為などで告発されましたが、

 

今回の記者会見で、園田氏が言った「一方的な信頼関係」。

 

そこから察するに、やはり今も昔も鍵を握っているのは

 

「言葉」なのではないでしょうか。

 

 

選手に気合を入れる。奮起させる。奮い立たせる。

そのために・・・

ここから先を「殴る」かわりに「言葉をかける」。

 

殴って強くしてきた指導者と殴られて強くなってきた選手。

痛いとか、手っ取り早いとか、わかりやすいとか、

その「利用価値」は確かに色々あったと思います。

 

それを今度は「言葉」に置き換えてみてはどうでしょう。

 

 

相手を奮い立たせる言葉。

きっと1人1人、響く言葉は違うでしょう。

ボキャブラリーもたくさん用意する必要が出てくるでしょう。

その手の専門家やアドバイザー、あるいは心理カウンセラーなども

もっと日常的に必要になってくるかもしれません。

でも時代がそうなら、その土俵でまた勝負したらいいんです。

 

 

1人の指導者がなんでもカバーできれば最高でしょうが、

複数の「指導者チーム」という形もありでしょう。

どんどん変えてみたらいいんです。

 

 

 

そして、全ては社会に繋がっています。

 

かつて「体育会系」が一流企業に重宝されました。

へこたれることなく頑張る底力に期待が集まりました。

そういう根性が企業にも求められました。

 

 

今の社会に求められる人物像・・・

 

どうでしょう。

変わってきていますよね。

 

 

「言葉の暴力」

 

 

これだって、実際今の時代でも

言われれば相当厳しく、へこみますよね。

 

でも「暴力」よりはいい。

 

落としどころはそのあたりなのかもしれませんね。

 

 

 

同じ時代を生き、違う立場ながら「勝利」という同じ目的に向かう。

 

育てられ方が時代を反映しているのは当然で、

 

だから社会と共に変わっていくのも当然なのでしょう。

 

 

好き嫌いは別として―

 

 

s-日の出 IMAG1765.jpg

 

 

 

 

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