初の100キロ越えは「とびしま海道」
日はとうに暮れたが、心は晴れていた。
広島県の呉港に着いたのは午後7時すぎ。
ペダルをこぎ続け、計6時間。
気がつけば、100キロ走っていた。
両足はパンパン。
運動不足なんだから当然だ。
でもこの達成感―
(チャリのメーター)
午前10時に松山を出発し、
北風に心が折れそうになりながらも
196号を北上しながら午後0時半に今治港に到着。
(今治港から 遠くに来島大橋が見える)
道中の写真は無い。
撮るまでもないほど車では何度も通った道だ。
しかしこんなに遠かったのか。
でも約40キロ。すでに自己ベスト更新でニヤリ。
ここから大三島ブルーラインで来島大橋をくぐる。
(高速船で来島大橋の向こうへ) そして午後2時前、 大三島の隣、広島県の「大崎上島」の木江(きのえ)港へ。
ここから「安芸灘とびしま海道」の旅が始まった。
裏しまなみ海道とも言われるこのルート。
しまなみほど、道路状況などは整備されていないが
素朴でゆったりした「島時間」こそが最大の魅力。
全国のサイクリストからも、今注目されているらしい。
大崎上島の木江港からは、まず明石港へ移動。
ここでフェリーに乗るのだが、時間が合わずいきなり1時間待ち。
それでも明石の港町は静かで、かなり静かで、とても静かだったので
私の心も次第に浄化されていくのを実感。
フェリーで約15分。
隣りの「大崎下島」に着いたのが、午後3時40分。
ここから秋の西日との競争となってしまった。
道中写真は無い。余裕も無い。
しかしこの「とびしま海道」には魅せられる。
ぜひ何かのHPで写真のチェックを。(スイマセン!)
そして「大崎下島」から「豊浜大橋」を渡って「豊島」へ。
さらに「豊島大橋」を渡って、次ぎの「上蒲刈島」へ。
そして「蒲刈大橋」を渡って「下蒲刈島」へ。
西日との競争にはあえなく敗れ、この時点で日没。
しかしなんとか「安芸灘大橋」を渡って本州へ。
そしてここから道路事情は一変、
呉市外を目指す国道185号は夕方のラッシュ。
黙々と白線の内側でアップダウンを繰り返し、
長~い自転車専用のトンネルを抜けて
呉の中心街をやり過ごし午後7時、呉港に到着。
最終便に間に合った。
(呉港の桟橋 向こうは造船所) ここから石崎汽船のフェリーで約2時間。 のんびり揺られて松山へ。
それでも100キロ!
道はやはり繋がっていた。