脳科学者と屏風
茂木健一郎さんにお会いした。
脳科学者が訪れたのは「白洲正子展」。
愛媛県美術館で開かれている。
http://www.ehime-art.jp/tenrankai/now/index.html
なぜ?
そう、茂木さんは白洲正子の孫、
白洲信哉さんの友人だった。
入場口で待つこと10分。
お付の人が来て一言。
「茂木さん、今、原稿書いてる」
本当だった。
脳を働かせるためにキーボードを叩き、
活性化した脳でまたキーボードを叩く。
そして挨拶。
普通に見えた・・・だけだった。
重要文化財「日月山水図屏風」の前にまっしぐら。
そして眺めること計1時間・・・。
動かない。
「いい絵は何時間見てもあきない。
見た分だけ、色々なことが分かってくるから」
屏風とは5年ぶりの再会だという。
茂木さん続けて
「100円ショップでスケッチブック買って、
自分で線を書いてみるんですよ、同じように。
そうすると、その凄さが分かるんですよ」
納得。とても分かりやすい鑑賞方法。
でも今まで絵の前では気がつかなかった。
カメラを回してインタビュー。
「正子さんは、自分のことを信じていたと思う」
信じることは物を見る上でも大事なんですか
脳科学的にも・・・
茂木さんが笑顔になった。