「いい顔」している長友
「外から見ているのはこんなにヒヤヒヤするんやな~」
きのうのラグビー日本選手権の予選、神戸製鋼vsNEC戦を
花園ラグビー場のスタンドから観戦した大畑大介選手。
日本ラグビー界きってのスター選手だ。
今月9日の試合中の大ケガで、豊田自動織機戦が
事実上の引退試合になってしまったが、
気持ちの整理をつけようと放ったであろうこの一言に
寂しさを感じてしまうファンは多いだろう。
それはそうと、大畑選手の言葉どおりこの試合に限らず
今年のラグビーはやはり面白いと思う。好ゲームが非常に多いのだ。
トップリーグも接戦が多く、実力拮抗の印象があるし、
花園の高校ラグビー決勝で東福岡と桐蔭学園が演じた
「両校優勝」というフィナーレも感動した。
そして
大学選手権決勝では名将、岩出雅之監督率いる帝京大が、あろうことか!我が早稲田を破り2連覇を果たした試合も
わずかに「1トライ差」。
ラグビーワールドカップイヤーということを差し引いても
魅力たっぷりのゲーム内容は2019年の日本開催に向け、
ファン拡大へいい流れを感じる。
その帝京大の岩出監督の著書
「信じて根を張れ!楕円のボールは信じるヤツの前に落ちてくる」
の中で印象深い文章に出会った。(「 」は引用文)
「サッカーW杯の日本代表でひとつ気づいたことがあります」
ラグビーの監督がサッカーを観戦する構図だけでも興味深い。
「日本の選手の中にひとり、非常にいい表情をしている選手がいました。
『おっ、あの5番、いい顔しとるなあ』
自宅のテレビで応援していて、思わず口にしたことを覚えています。
背番号5。左サイドバックの長友佑都選手です。」
さらに続けて―
「自分を信じているいい顔をして、世界に挑んでいました。
帝京大の選手も、長友選手のような顔で
シーズンを戦ってほしいと思いました」
この著書が出版されたのは、去年の9月20日。
その後、岩出監督率いる帝京大は前述のとおり、
大学日本一に上り詰め2連覇を達成した。
きょうはサッカーアジアカップ準決勝「日韓戦」。
宿敵と相まみえる長友佑都の顔から
私たちも、今夜再び「自信」の二文字を読み取りたい。