その背中に・・・
てくてく。
スタスタ。
トボトボ。
パッパッ。
だらだら。
ゆっくり。
そろりそろり。
黙々と―
「歩く」
話しながら
泣きながら
笑いながら
怒りながら
思い出しながら
忘れようと―
また「歩く」
彼のために
彼女のために
あいつのために
見知らぬ誰かのために
自分のために―
さらに「歩く」
祈りながら
願いながら
後悔しながら
感謝しながら―
「がん」と真正面から向き合った心の波は途絶えることなく
「HOPE」のゆらぎを瞼にしまい朝を迎えた。
ひとりだけど、ひとりじゃない・・・
そして24時間が過ぎ、
心の中に「希望の灯」がともった―
「リレー・フォー・ライフ」
きょうも、また「一歩」。