一足早く?独立リーグの秋
本当に次ぎの季節がやってくるのだろうか―
と思っていたら台風で猛暑も一息。
少しだけ「秋」について思いを巡らせていると、やはり始まった。
今年は岩村明憲選手から。パイレーツを解雇され新たな人生が始まった。
秋は野球界の「異動」の季節。人生の分かれ目が次々に現れる。
中でも注目の1日が「ドラフト会議」だ。
プロ野球選手になりたい―
24時間フルに考えていたとしても
その夢を実現できるのは、本当に一握りの「運」を持った者だ。
実力だけではないことは、「2005年」以降の経験でよく分かる。
「愛媛マンダリンパイレーツ」から十分学ばせていただいた。
今年はどうだろうか。
そんな思いで今治球場を訪れたのは今月5日。
香川オリーブガイナーズとの首位攻防とあって
約950人のファンがスタンドを埋めた。
でも、試合開始の午後1時、気温は・・・
よく知らないがとにかく死ぬほど暑い。
それでも950人だ。
親子に、女子に、おじいさんにおばあさんに、
そして相変わらず元気ハツラツの愛勇会の皆さんに、
香川から駆けつけた応援団に・・・そうそうOBの「桧垣浩太さん」に。
死ぬほど暑いけど、みんな心から応援を楽しんでいらっしゃる。
この試合前半は首位攻防にふさわしく1点を争うシーソーゲーム。
力と力の真っ向勝負はスタンドを一層ヒートアップさせた。
中盤以降はホームラン7発をかっ飛ばした香川の
ワンサイドゲームへと移行していったが
一喜一憂する両軍のファンの様子をレンズ越しに眺めていると
「ドラフト」なんかどうでも良く思えてくる。
6年目のシーズンも最終盤を迎えているが
このリーグ、そしてこの県民球団の「存在意義」は全く色褪せていない。
十分、地域を元気にしていると思う。
でも選手が頑張っている理由は、「ドラフト」にかかるため・・・
独立リーグがゴールではない・・・はずであるが。
ああ、独立リーグの「秋」がいよいよ深まってくる。