高橋浩由の「スポーツ素敵に隠し味」

2010年6月16日(水)

ワールドカップとは

s-ワールドカップ.jpg

(我が家も開幕)

午後8時。ノイズにしか思えなかったブブゼラの音が今や心地よい。

これで5日目。

午後8時、午後11時で2試合というサイクルが続いている。

FIFAワールドカップ南アフリカ。

テレビ観戦は10試合に上った。(途中記憶がない時も多々あるが)

 

 

●開幕戦グループA 南アフリカ1-1メキシコ

 

メキシコが圧倒的にボールを支配する前評判どおりの展開だったが

カウンター一発で南アフリカが先制。

「チャバララ」の名がブブゼラの猛烈なノイズに溶け込み

サッカーの世界的祭典は幕を開けた。

 

 

●グループB 韓国2-0ギリシャ

 

韓国楽勝。それでもプレーはユルい。

大黒柱、パク・チソンは余裕ありあり。

ギリシャのスローなサッカーに付き合った感じで

なかなか尻に火がつかない感じ。

逆に日本戦での気合はやはり別物だと確信した。

それでも中盤のプレッシングなどは日本にとって参考になる。

前半7分 韓国先制。イ・ジョンスは鹿島アントラーズ所属。

今大会Jリーガー初ゴールとなる。

今やアジアの雄、韓国がここでアジア勢を乗せた。

 

 

●グループB アルゼンチン1-0ナイジェリア

 

ブブゼラの音が突然止まった。

メッシがシュートを放った瞬間、スタジアムはどよめきに包まれた。

そんなことが8回繰り返された。

眠くなる間もなかった。

 

 

●Dグループ ガーナ1-0セルビア

 

通訳北島さん(愛媛FC)、残念でした。

私も応援しました。

旧ユーゴ時代を除き、セルビアとして初勝利を目指したこの試合。

同じバルカン半島のスロベニア勝利の直後だったが甘くはなかった。

フリーキックでのサインプレーなど練習を実行に移す勇気を持つ

セルビア。

しかし「ガーナDFのたくましさ」はセルビアを苦しめ、

流れはかわらずダークホースは初戦を落とした。

 

 

●グループE 日本1-0カメルーン

 

そして日本が勝った。

ワールドカップはFIFAランキングの確認ではなく

「強いチーム」を決める大会だ。

得意な戦術、個々の能力、ランキングなど

戦力を推し量る材料はいくらもあるが、

その基盤の上でその一戦にどんな作戦で臨むかが

最も問われるのだろう。

「強さ」=「勝つ方法の周知徹底度合い」なのかもしれない。

 

 

2010年6月 2日(水)

復活の兆し

「やかましいんや!わからんのか!」

 

見るとそこには50歳代ぐらいの男性。

サンダル履きからしてもご近所の方だろう。

 

「申し訳ありません」

 

そう返事をしたのは1人の監督。

 

某高校の硬式野球部の練習を見学していた時のことだ。

時刻は午後8時50分。

練習も終了間際、選手全員が声を合わせて

グラウンドを周回していたのが引き金となったのだろう。

 

監督に聞けば、町内会との話し合いで

午後9時までは、許容範囲として折り合いはついているとのこと。

直接グラウンドに来てのクレームは初めてということで、

男性もこの日は、余程虫の居所が悪かったのかもしれない。

 

だが、この野球部は曲がりなりにも県内屈指の伝統校の1つ。

選手が声を合わせてグラウンドを周回するなど

今に始まったことではない。

居合わせた私も、正直この程度で?と首をかしげるほどだった。

誤解を恐れずに言えば、この高校の近くに居を構えるということは

その声も覚悟の上ではなかろうかと。

 

「すいませんでした!」

 

直後、選手たちが声を揃えてその男性に謝罪した。

しかしその様子は不憫でならず、正直憤りさえ覚えたが

その一方で・・・ふと思った。

 

もしかするとこれは

『いかにチームが低迷していたか』の表れなのかもしれないと。

 

2つ考えられる。

午後8時50分まで練習をすることなど最近は無かったか。

または、最近は苦情を受けるほどの「声量」ではなかったか。

 

やっと苦情が来るようになった―

 

どちらにしても、夏は近い。

選手の声量は日に日に上がり、

練習時間も遅くなっていくだろう。

 

苦情に訪れた男性との戦いは続くかもしれない。

しかしそれこそが、「伝統校復活」の確かな手応えと考えたい。

 

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2010年6月 1日(火)

「つぶやき」の重み

「つぶやく」を辞書で調べると

「小声でひとりごとを言う」とありました。

 

でも、最近の「つぶやき」は

どうも小声のようでないし、ひとりごとでもないようで、

「つぶやき」=「発言」のようです。

実はどんどん「重み」が増してきていませんか。

 

いよいよ6月。

「つぶやき」がうねりを作り、

「発言」が責任を問われる月の始まりですね。

 

 

s-つぶやき.jpg

 

(岩波 国語辞典より)

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