高橋浩由の「スポーツ素敵に隠し味」

2008年7月16日(水)

球児から高校生へ 夏の夜の情景

s-夏の夕焼け.jpg夏の夜の午後8時半。

車での帰宅途中、松山市内城北地区の国道。

信号待ちをしている私。

目の前を1台の自転車が通り過ぎた。

肩に大きなカバンをかけた制服姿の高校生だ。

 

なぜ「高校生」と分かるのか―

 

頭の上の「野球帽」だ。

マークを見れば、この日「勝ったチーム」だ。

 

彼はレギュラーか、控えの下級生か。

全く分からない。

ただ、彼がこの時、満たされた時間を過ごしていたのは

容易に想像がつく。

いつもの帰り道、自転車で「ひとり凱旋パレード」だ。

 

 

5分後。

今度はユニフォーム姿の高校生をみつけた。

濃紺の帽子をまっすぐにかぶり

背中の背番号は「16」。

胸のマークを見れば、この日「負けたチーム」だ。

 

3年生ならきょうで「引退」。

2年生なら、あすから「最上級生」だ。

 

右手に握った携帯電話の向こうは誰だろう。

3年間のねぎらいか、あすからの日々への激励か。

親か、親戚か、あるいは「もうひとつの青春」の1ページか。

 

1回戦から2回戦へ。

もう、大会参加の半数のチームで3年生が現役引退し、新チームがスタートしている。

 

そして暑い夏は続く。

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