まず東日本大震災で被害にあわれた皆様にお見舞い申し上げます。
数千人が亡くなるという甚大な被害。
発生直後は津波の脅威に背筋が凍り、
その後、被災地の現状や被災者の声がクローズアップされ
一人ひとりの不安、悲しみに触れるたび、胸が痛みます。
連日の災害報道で、いろいろ思うところがあります。
現地リポートも、被災者の声も、大事ですが
果たして、この報道は誰のための報道なのか。
被災地の人々の役に立っているのか。
疑問に思うことがしばしばありました。
運動場に大きく「SOS」が書かれた避難所上空からヘリ中継。
「このSOSが当局に届くといいのですが...」とスタジオ解説者がコメント。
客観的報道といえば聞こえはいいですが、祈るだけ?
下にいる被災者は「助けて」と懸命に叫び、旗を振っている。
自分達を助けてくれるヘリだと思っているかもしれない。
避難所からの中継。
灯りのない体育館に、ぎゅうぎゅう詰めに座り疲れきった被災者。
そこに、中継のためのバッテリーライトを煌々と照らしつけ
「被災者のみなさんは疲れきった様子で...」と中継。
疲れている上に、テレビにさらされ、私だったらいらだつに違いない。
我々マスコミの取材姿勢はどうなのか。
直接的な人助けはできないのか。
津波に町をさらわれ、干潟になったわが家の前で
「おか~さ~ん...」と小さな女の子が泣き崩れる姿。
行方がわからない母を、振り絞るような声で呼ぶ、あの声が耳から離れません。
あの女の子のために一体、我々は何ができるのだろうか。
今、被災地のために自分ができることは何なんだろう。
みなさんで考え、そして実行しましょう。
例えば、遠く離れた愛媛からできるのは、ささやかな支援。
現地が混乱している今、募金が、まず確実な方法です。
自分が信用できると思った所にできるかぎり募金したいと思っています。
近所のコンビニでも
「おどろくほど募金が増えてます。500円玉やお札がいっぱいです」と
被災者への善意が多く寄せられているといいます。
水、ミルク、オムツ...物資を送りたい気持ちもわかりますが、
被災地は、仕分け作業などできる余裕もありません。
ありがた迷惑の贈り物はやめましょう。

きょう、愛媛県から13トントラック3台分の支援物資が被災地へ向かいました。
足りないといわれる毛布、ミルク、哺乳瓶、オムツなどが
宮城県に届けられることになっています。
これが、必要とされている人全てに行き渡ることを祈っています。
宮城といえば...
去年春まで松山大学にいらっしゃった山崎泰央准教授から
「無事です」のメールが届きました。
一部を紹介しますね。
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大学のある石巻の街も壊滅的みたいです
私の住んでいる仙台市中心部の被害はホントたいしたことありません。
天と地の差です。市内でもほんの数キロの違いで被害状況が全く異なります。
ただ、食料とガソリンについては、プチ・パニック状態です。
そここで、行列ができています。
被災して、いままでの生活が目に見えない、いろいろな人の協力で成り立っていることを改めて思いました。
信頼と協力が社会の根幹であると思います。
報道で政府の対応に対して非難をするような傾向もありますが、かなり良くやっているとおもいます。
いまは、だれもが困難に向かって力を合わせなくてはなりません。
いたずらな足の引っ張り合いは何の役にも立ちません。
しかし、この状況を政争に利用しようとしている野党の態度には落胆します。
政治家たちには生命と安全を守るという国家の役割を再認識して頂きたいとおもいます。
どうか、西日本の皆さんから、いまは復興に向けて協力すべき時とのメッセージを伝えてください。
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今、できることを、一人ひとりが考えるだけでなく、実行しましょう。
節電チェーンメールも沢山まわってきましたが、節電は日頃から心がけるものですよね。
むやみに不安をあおらないよう、冷静に考え、行動したいですね。