「戦うために最も大切なことがおろそかになっている」と指摘した。
「武士」に興味があるという。
全く初めて訪れた国、極東の「日本」。
これまでの人生で接点はほぼ皆無に等しい。
ただ「戦い」に臨む「武士」の姿勢はバルバリッチの心を捉えていた。
「侍スピリッツ」に触れることを楽しみにバルバリッチは来日した。
それが失望に変わったかどうかは定かではない。
しかしフットボールがその国を映し出す鏡であるならば
この国の若者たちを束ねるのは
容易でないことくらいは察知しただろう。
(心をひとつに 愛媛FCイレブン 写真左から2番目がバルバリッチ監督)
「サッカーはサポーターのためにやっているものだ」
バルバリッチ監督はこう言い切る。
「私たちが勝利で得る喜びよりも、
サポーターが喜ぶことで得られる喜びの方がはるかに大きい」
そのサポーターに「借りを作った」と何度も語ったバルバリッチ監督。
シーズン終了後、冬の夕方ピッチ上にて30分間のインタビュー。
しかし2010シーズンを見つめるその表情は
西日のせいか晴れやかに見えた。
「戦う」とは何か―
2010年
オシムの教え子が、
愛媛でいよいよ刀を抜く―