
「彼が打ってくれて、ホント良かったと思います。
本当に大仕事をやってくれました」
愛媛マンダリンパイレーツ 沖 泰司監督
(2010年4月11日 新居浜球場)
愛媛MPのホーム開幕戦は新居浜。
この日、快音を残した打球が三度、
両翼91メートルの上空に舞い上がった。
その1回目と2回目には
「神」でゲストの「水樹奈々さん」も跳びあがって喜んだが、
「3回目」に最も高値がつくとは思いもよらなかっただろう。
その3回目を競り落とした男の名は、
「近藤幸志郎」
時代劇ではない。野球選手だ。24歳。
しかし日に焼けたその顔は野武士そのものである。
その野武士が新居浜の厚い曇に閃光の矢を射ったのは
3対3に追いつかれた直後の8回ウラ。
近藤は、一振りで試合に決着をつけ、刀を鞘に収めると
太い眉をピクリとも動かさず、4つの目印を足裏でかみ締めた。
「打球の感触が残っていて、手がまだしびれてます」
試合後ようやく笑顔になったが、また野武士に逆戻り。
「みんなで勝ちに向かって一生懸命やってたので、
たまたま自分が打てただけで、チームのお陰です」
近藤は、ルーキーの去年、ホームランを2本放っている。
もともとパワーヒッターだ。
しかし、1年目は過去の自分を捨てた。
バントの構えからヒッティング・・・
いわゆるバスターフォームで打席に向い続けた。
かっこよさとは無縁の試行錯誤が続いた。
しかし2年目。
ホーム開幕戦、2800人もの応援団。
何よりも、過去5年、ホーム開幕戦で白星がない愛媛MP。
そして近藤は男になり、
水樹奈々さんは、
願い叶って「勝利の女神」になった。
2010四国・九州アイランドリーグ
ホーム開幕戦
愛媛MP 4-3 高知FD
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野原投手から全くタイミングの合わない空振りを繰り返した後でしたね。
目指せ、和製ブライアント。君にはフルスイングが似合う。